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おでこにキスをされる
触れられた所が熱い

『ナーシャともしたんですか?』

気になってたことをきく

「してねェよい
アリア以外に欲情しないねぃ。
お前こそエースとはしたのかよい?」

『・・・途中まで?』

その言葉に少し怒ったのがわかった

『もうしないんで!』

「させるかよい」

首元をキツく吸われる

「これでもう他のやつも
寄ってこねェだろうよぃ」




今までも抱かれてきたのに
気持ちが通じると
こんなにも違うものかと
思った。

触れられる全てが気持ち良い


「アリア好きだよぃ」

『私もマルコ隊長が大好きです』

昼間から私達は欲に溺れた

マルコ隊長の部屋にあったもので
食事を済ませ

寝て起きたらまた抱き合う


気がつけば次の日の朝だ

さすがに身体が重い

『お腹空きました・・・』

「そうだねぃ。食堂行くかよぃ」


シャワーを浴び
食堂に向かう
出航日ともあり
多くの人が食堂にいる

「アリア!」

声がした方を向くとエースさん

すごい速さで駆けつけて
そのまま抱きつかれた

ぎゅーと抱きしめられる

「マルコと上手くいったのか?」

『はい!』

抱きつき返すと更に力がこもった

「抱きつきすぎだよぃ!!」

バリっと引き剥がされ
今度はマルコ隊長の
腕の中

「いーだろ!俺の隊のんだからよ!」

「関係ねェよい!」

エースさんとマルコ隊長が
睨みあっているなか

サッチ隊長の呑気な声が聞こえた

「お。マルコ!ナーシャと
一晩過ごしたのに
役に立たなかったらしーじゃねーか!」

その言葉に
更に額に青筋が増える


「うるせェよい!」

顎を掴まれ
深い深い口づけをされる


人が溢れかえっている食堂が
一瞬静まりかえり
エエー?!と驚きの声があがる

「いいかお前ら
アリアは俺のだから
手ェ出すんじゃねェよい!!」

ドスの効いた声で叫ぶ


エースさんは目も口も見開いていたし
サッチ隊長は口をあんぐりと開けていた


「マ、マルコ隊長・・・」

こんな大勢の前でキスなんてされると
思っていなかった私は顔が真っ赤だろう

「俺はアリア以外に反応しねェんだよぃ」

サッチ隊長はその言葉で
我に返ったのか

「いつの間に・・・」

なんて呟いていた

「アリア!そんな独占欲の
強いおっさんやめちまえ!」

「うるせェよい!離せ!」

手をひっぱられ
それを払いのけ
くっつくことを阻止するかのように
マルコ隊長の抱きしめる力が強くなる


抱きしめられていることに
幸せ感じる


『マルコ隊長好き!』

そうマルコ隊長に抱き付けば

いちゃつきやがって!と
周りから野次が飛び交う



この人と一緒にいたい
堂々とそう思える事が幸せ



END





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