9自分を
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暗い部屋で熱い吐息が漏れる

時折現れる得体の知れない感覚
下腹部が熱くなる

マルコさんがいる時はただただ
これが過ぎていくのを待つしかない

しかし今日は当直で夕食を運んでくれてから
すぐに出ていってしまっていた

無意識に手が下に触れると
パンツの上からでもわかるほどに湿っていた

パンツの中に手を入れてみると
くちゅりと音がした

一体何をしているのだろうか
そんなことを考える自分もいるのに
手が止まらない

蜜が溢れ出す部分に指を入れてみる

「ふ、ぅっ、んっ」

自分で触っているのに気持ちがいい
でもここじゃない、欲しいのもっと奥だ


お尻を天井に向け枕を顔に埋める
そのまま後ろから触る

思い出すのは犯された時のこと
嫌なのにそれを思い出すと更に敏感になる

「んぅ、ぁっ、んんっ、」

もう少しで、というところで
パチッと音と共に部屋が明るくなる

「なにしてんだよい。」

その声で我に返り
体温が下がっていく

かけていたタオルケットは
床に落ちていた
みだらな行為をしている所を
マルコさんに見られてしまった
勢いよく起き上がり声をした方を見る

カチリと鍵を締めると
ベッドに近づいてくる

「アリア」

罵られると思った
無理矢理犯された女が
自慰をしているなんて気持ちが悪いと、
本当は楽しんでいたんじゃないかと

「大丈夫かよい?」

思っていた言葉は何も出てこない
マルコさんの口からは
私を心配する言葉

ぎゅっと抱きしめられ
頭を撫でられた

「アリアのためなら
おれは何でもしてやるよい。」

そういうと手が今まで触っていた場所に触れ
ビクリと身体が固まる

「マルコ、さん・・・?」

「お前はあの夜の出来事を気持ちいいと
思い込もうとしてんだよい。
それならおれが手伝ってやる。
上書きしてやるよい。」

着ていた服をゆっくりと脱がされていく

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