8眠りたいだけ
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親父にどう頼んだのか
部屋をマルコさんと同じ部屋に
驚いたことにマルコさんの部屋は
シャワー、トイレがついていた
私の部屋の3倍くらいだろうか
さすが隊長といったところだ
部屋には作業用の机
マルコさんの秘書として
働くことになった
頭は良くないができる限り
がんばろうと決意した
「ベッドは部屋のつくり的に
ひとつしか無理だが、
おれはソファーで寝るよい。」
「な、だめです!
私がソファーで寝ます!」
「女に寝かせられるかよい。
アリアはベッド、おれはソファー。」
「なら、一緒に寝ましょう!」
マルコさんの驚く顔を見て
自分が何を口走ったのか理解し
顔が火照る
「アリアがいいんなら、いいけどよい。
大丈夫なのか・・・?」
「マルコさんなら・・・大丈夫です。」
「なら、一緒に寝ることにするよい。」
「はい!」
◇◇◇◇◇◇
マルコさんの仕事は思っていた以上に
量がありこれを1人でこなしてた上に
部下の訓練をしていたのかと思うと
目眩がするほどだ
「アリアがいてくれて助かるよい。」
この言葉が私をここにいていいと
認めてくれているようで安心した
そして更に仕事を頑張れるようになる
この部屋から出る必要もない
食事はマルコさんが運んでくれる
手を煩わせたくないと申し出たが
「無理すんなよい」と優しく言われてしまうと
甘えてしまう
誰にも会わず、部屋に閉じこもり
仕事をこなす日々
それが窮屈だと思わない
この空間は唯一無二の私の居場所
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