同意も
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国のこと、キッドとの出会い
これまでの日々のことを
洗いざらい話すと
少し沈黙の後

頭の上に手が置かれた

「クザンさん、
お父様とお母様は本当に
死んでしまったのですか・・・?」

「あァ・・・。
それは変わらない事実だ。
証拠も出てきちまったし
どうしようもなかった。
あの国・・・お前の国は今は
政府が監視下に置いている。」

「私はどうなるんでしょう?
王女がいなくなっているのに
何も騒がれていないんです。
おかしなことですよね?」

「キッド海賊団が国を荒らしたのは
こちらも情報を掴んでいる。
殺された、が妥当だというのが
世界政府の見解だ。
それでお前を探すこともなくなった。
王と妃も娘は殺された、と証言していた。」

「え・・・?」

「お前を助けようとしたのかもしれないな。
生きていてほしい、というのが王と妃の
願いだったんだろう。」

唇をきゅっと噛む
探しに来てもらえないと
悲観していた自分が情けない
自分は助けられていたのだ

「私を海軍につれていきますか・・・?」

「あー、それだがな。
お前はどうしたい?
海軍に行き、身分を晒せば死刑は免れない。」

「クザンさんは海軍ですよね・・・?
私を差し出した方がいい立場なのでは?」

「おれ、めんどくさい事嫌なんだよ。
だらけきった正義がモットーなの。
悪魔の実の登録がした方がいいだろうが
わざわざ自分の身分を
晒すこともないんじゃない?」

その提案に目を丸くする
正義を掲げた海軍にも
いろいろな種類の正義があるらしい

「国を見たい。
それだけ考えて
抜け出してきました。」

「それは今は無理だ。
国民も混乱している。
落ち着くには時間が必要だ。」

「国民の無事が見れたら
何も思い残すことはないんです。
それまでは死ねない。」

「・・・んじゃ、
身分を晒さないってことで決定。
アリアはおれの姪っ子ってことで。
明日にはおれも呼び出しされてるし
海軍本部に行くぞ。」

「・・・ありがとうございます。」

「そういうことだから、
ゆっくり休め。
明日は長旅になるからな。」

「はい・・・。
ありがとうございます。」

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