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この気持ちを
心の奥底に沈めて
なかったことにしようと
さっきまで思っていたのに
今度は伝えたいと思ってしまった

ダメでもいい
とりあえずは気持ちを伝えてすっきりしたい。

その後のことは
その後に考える


マルコ隊長の部屋の前に到着し
ノックをしようと
手をあげたところで
ガチャリとドアが開く

そこのに私がいるのを
びっくりしたようで
目を開いている

それはこっちも一緒だろう

『あ・・・あの』

掠れた声を絞り出す
いざ本人を目の前にしてしまうと
言葉がでてこない

「・・・入れよい」

ドアを開けて
招き入れてくれた部屋

仕事の用事や
呼ばれて来ることはあったが
自らきたのは初めてだ

いつもの部屋なのに
いつもと違う気がする

背中に手を添えられ
ベットへと座らせられた

マルコ隊長も隣に座る

「目が赤いねぃ」

泣いたのかぃ?と言いたがら
優しくそこに触れる

触れられたところが
ジンと熱を持つ

この気持ちを伝えたら
もう触れられてもらえないかもしれない
そう思うとそこにばかり
意識が集中してしまう。

『あたし・・・』

言葉を紡ぐのを防ぐかのように
優しく手を添えるようにし
顎をあげられ唇が重なる


「俺のために泣いたって
自惚れてもいいのかねぃ」

冗談ぽい言葉なのに
顔は真剣でドキリと心臓が高鳴る


『マルコ隊長が好きです』

目を見つめたまま気持ちを
口に出す

『マルコ隊長が私を何とも思っていなくても
私は誰よりもあなたが好きです。
それを伝えにきただけです。』

目を見開いたまま何の反応ももらえず
恥ずかしくなる

『そ、それだけです。』

それじゃあ!
とベットから降りると
腕を掴まれ引き戻され
そのまま腕の中に抱き込まれる

「俺は初めからアリアのこと
好きだよぃ」

好き

この言葉が耳に入ってきて
頭が理解すると
心臓がバクバクとうるさくなる

「お前を抱いたの抱いてきたのっだって
性欲処理なんかじゃないよぃ
お前だからだ」

抱きしめる力が強まり
息が苦しくなる

『マ、マルコ隊長くるし・・・』

少し力を緩めてくれたが
開放される事はなく
抱きしめられたままだ

「エースなんかといちゃつきやがって
そんなこともうさせねェよぃ」


顔をあげマルコ隊長の
頬にキスをする

『私もマルコ隊長以外と
する気ないです』


「煽るんじゃねぇよぃ」

そのままベットに
押し倒された

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