5痛み
::


じっくりと確かめるように手が身体を撫でる

触れられた場所が熱く
下腹部が疼く

誰にも触れられたことがない場所に
指が侵入してくる

「ん、ぁっ・・・!」

グチュグチュと聞いたことの無い音が耳をつく
昔習った男に触れられると
下腹部が潤ってくるということを思い出し震えた

同意もなしに身体を暴かれているのに
身体は準備をしているのか

指を出し入れされている場所の少し上を
つつかれるように刺激される

「や、ぁ・・・!やめて・・・!」

味わったことの無い何かが
込み上げてきて
一気に花火が散ったように
頭が真っ白になった

身体から力が抜け
呼吸が運動をした後のように荒くなり
心臓がばくばと脈打つ

「も、やぁ・・・」

子どものように涙が溢れる
水分を目隠しをした布が吸収していく

何度も同じようにされて
身体がいうことを聞かない

そして硬い何かが散々弄られた場所にあたり
ぼうっとしていたが恐怖で我に返る

「や、それはいや・・・!!」

脚を思い切り開かれ
ググッと大きいものが入ってくる
男の性器だとわかる

身を裂かれるような痛みに
悲鳴のような声をあげようとするが
男の手が口を塞いだ

「んんっ!!!」

味わうように押し開かれ
最奥まで行くと男が息を呑むのがわかった
しばらく止まったまま動かず

終わったのか、と思った瞬間に
一気に動き出した

「うぅ、んんっ」

初めてなのに指とは比べられない程の
気持ちよさが襲ってくる

「んっぅ」

感じている私に気がついたのか
男が口から手を離した

「も、だめ、やぁ・・・!」

聞こえるのは男の荒い息づかいだけだ
そして更に腰を打ち付けられた

「や、やめて・・・!」

制止の声を聞いてくれるはずもなく
パンパンっと肌がぶつかる男と
グチュグチュと水音が部屋に響く
自分もまたさっきのように
頭が真っ白になった

そして中に注がれる熱い液に絶望する

「も、終わって・・・」

吸収しきれなくなった
涙が頬を伝う
それを男は舌で舐めとると
身体の中の男のモノがまた硬くなり始めた

◇◇◇◇◇◇◇◇

「ん・・・」

喉が渇いた
喉が痛い
身体も痛い

目を開けると光が部屋を照らす

勢いよく起きあがり
身体を見るがガウンを纏っていたが
腕に残る縛られた赤い痕と
足の間を伝う白い液
ベッドに残る破瓜の印が
昨夜の出来事が夢じゃないということを
嫌でも思い知らされ

まだ何かが挟まっていいるようにすら感じる

涙が次から次へと溢れてきて
シーツの上にぽたぽたと落ちる

強くなった、と自負していたが勝てなかった
こんな形で女になるなんて思わなかった

落ちる涙をどこか他人事のように眺めていると

ドンドン!と部屋の扉が勢いよく叩かれた


「アリア!いるかよい!?」

安心する1番隊隊長の声だ



prev / next
[ back to top ]
top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -