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出ていったアリアの部屋から
自室へ戻る

追いかけられない
自分に腹が立つ

自室のベットで
横になる


初めて見た時は
こんな女が戦闘なんか
できるのかと思った。

人の何倍も訓練をこなしていたし
それでも戦闘時は
我先にと出ていく奴だった

男勝りな性格なようで
エースなんかとは
兄妹のようにじゃれあっていた

いつしか自然と姿を目で
追ってしまう存在になった

自分のものにしたい
そんな気持ちが日に日に募る

アリアの初めてを奪ったのも
最初から計画してたことだ

思っていた以上に身体の相性もよく
暇があれば抱いた

それが精一杯の自分なりの愛情表現

身体の関係になったら
この気持ちも落ち着くのかと思ったら
今度は独占欲が出てきた


他の女なんかに
興味なんか沸かず
言い寄ってきたナーシャが
ホテルに泊まると言い出した時も
帰ろうとしたが
泣き出してしまい仕方なく泊まった

案の定
誘われたが
裸を見ても触れられても
自分の雄は反応せず
結局ナーシャも
諦めて朝早く船に戻ったのだ


アリアにしか反応しない


「末期だねぃ・・・」
独りごちる


年の近いエースとの方が
幸せになれるかもしれない
なんて考えが浮かんでは消える

やはり自分が幸せにしたいのだ

「探すかねぃ・・・」

アリアを見つけて
話をしようと決心し
起き上がった

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