食す
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白くて丸かった実はキラーによって
切り分けられた
周りが真っ白なのに中身は赤い色

「押さえつけて食わせられたくなかったら
自分で食えよ。残さず、全部だ。」

悪魔の実を食べたら海に
嫌われると聞いた事がある

意を決して1口口に含んでみるが
その行為を直ぐに後悔する
この世の味とは思えない程に不味い

視界が涙で歪んでいく

「まずい・・・」

フォークを置こうとすれば
横からキッドが怒鳴る

「さっさっと食え!」

涙を堪えて無理矢理口の中に詰め込んでいった

なんとか苦労して食べ終えると
口の中に残っていないか点検をされた

変化が見られない

「おい、キラー!何も変化ねェぞ。」

苛立ったような声にビクリとする

「落ち着け。明日まで待とう。」

チッと舌打ちをしたキッドは
部屋を出て行ってしまった

「気にするな。今晩はゆっくり休め。」

小さく頷くとキラーも部屋を出ていく
カチリと鍵を閉める音が聞こえた

自分は一体どんな実を食べさせられたのか
ベッドにはいってもグズグズと
なかなか眠ることが出来なかった



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