支配
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闇も深くなった時間に扉が開く音がした

キッドがいないと電気を付けれないので
時計もない部屋では外から入ってくる
光で生活している

「アリア、オラ起きろよ。」

乱暴に足蹴にされ起こされる
部屋に漂うのはアルコールの臭い
飲んできたのだろう

「おかえりなさい」

「おれが入ってきたら寝てても起きろ。
わかったか?」

「ん、わかった。」

そう望まれるならそうするしかないのだ
この生活にNOはありえない

近づいてくる顔に目をつぶれば唇が重なる
思った通りキッドからはお酒の味がする

アルコールと香水の臭い

女の人がいるお店にでもいったのか
それともこの島に囲っている
女の人がいるのかもしれない

「あ?」

「え?」

「態度が悪ィな。」

「そんなこと、ない。」

嫌だと思ったつもりはないのに
キッドは敏感に感じ取る

「お前はわかりやすいんだよ。」

「んっ」

シーツを剥ぎ取られ乱暴に胸の頂きを摘まれる

「キッド、痛い・・・!」

「痛くしてんだよ。
お前の国の奴らは薄情だな。
助けにも来ねェし、捜索願いも出してねェ。
一国の姫が攫われたってのになァ?」

連れてこられて1週間くらいはもしかしたら
助けが来るかもしれないと思っていた

ぐっと唇を噛む

「お前、いらなかったんじゃねェのか?」

嘲笑うように言われ涙が出そうになるが
瞬きを我慢して瞳から水滴を
落とさないように我慢する

「そんなことない・・・」

「あ?聞こえねェよ。大き声で言えよ。」

「そんなことない!
きっと心配してくれてるわ!
そのうち迎えに来てくれるもの!」

本当はそんなこと思っていない
もう諦めてはいるが今日は
なんだか従う気にはなれなかった

「はは、今日は威勢がいいじゃねェか。
迎えはこねェよ。
来たとしても返り討ちにしてやる。」

脚を大きく開かれ
キッドから逃れようとするが勝てるわけもなく
濡れていない場所に無理やりねじ込まれる
自分のモノは唾液で濡らしたのか
ヌルヌルしていて侵入してくるが
グッグッと引っかかりながら奥へと進む

「いたっ、い・・・!」

「クク、さっきまでの威勢はどうした?
あ?」

「っ、あぁ、うぅっ・・・!」

「最近は大人しいと思っていたが
まだまだ躾がなってねェなァ。
お前の立場ってモンをわからしてやるよ。」



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