再会と
::


処刑台に近づくと青年を援護する
マルコさんが見えてほっとした

何も変わらない力強い姿

処刑台に向かっていく傷だらけの
青年はエースの弟だろう

飛んでくる弾丸をかわしながら
自分も援護へと向かう

「マルコさん・・・!!!」

聞こえるとは思えなかったが
久しぶりに見た愛おしい人の名前を
呼ばずにはいられなかった

偶然かもしれない
マルコさんがこちらを見た

「アリア!」

不死鳥の姿で飛んできたマルコさんに
抱き上げられるように宙に浮かぶ

「なんでお前がここに・・・!?」

「わからないんです。
けど、私は親父さまの役に立ちたい。」

「アリア、おれはお前のそばで
守ってやれねェ。
親父のそばにいてやってくれるか?」

「えぇ!もちろんよ!」

ドフィには感謝している部分もあるが
親父さまの手助けをしたい

エースを助けたいという気持ちを
抑えることはできなかった

番を解消されてもいいとさえ思う。
一生苦しむかもしれないが
それが贖罪なら受けよう

マルコさんに連れられて
親父さまがいる船に降り立つ

「アリア?!」

「親父さま!会いたかった・・・!!!」

抱きつけばぎゅっと抱き返してくれる
優しくて暖かい温もり

後ろに人の気配がして振り返ると
男が立っていた見たことの無い男で
警戒心で親父さまの前に立つが
そっと手で押さえられ仲間なのだろうと
後ろに下がった

「スクアード!無事だったか。
さっきてめェに連絡を」

「あぁ、すみません!
後方傘下の海賊団はえらいやられ様だ・・・!」

こっちから攻め込むと聞こえ前を向く
あたしも海軍と戦う覚悟は出来ている

スクアードが刀を取り出し鞘を捨てる男が聞こえた

マルコさんがこちらを見て
不思議そうな顔しているのが見えた

ここにいる予定のないものがいるということ
私ではないのならスクアードだ

振り返ると止める間もなく
スクアードの刃が親父さまの身体を貫いた

世界の男が聞こえなくなった気がした

親父さまの背中から刃の先が見える

声も出せない

あたしがそばにいたのに

「スクアードォ〜〜〜!!!!」

気がつけばマルコさんが
男の顔を地面へ押さえつけていた

「・・・なぜお前がこんな事を!!!」

焦っている様子からして
このスクアードという男は
信頼されていた仲間の1人ということだ

「うるせェ!!!
こうさせたのは、お前らじゃねェかァ!!!」

スクアードは怒りに任せ刀を振り回した

prev / next
[ back to top ]
top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -