どちらが
::


気がつけば銃弾や怒号が鳴り響く場所にいた
海軍と海賊達が入り乱れ戦闘を繰り広げる

戻れたんだ、安堵した

この状況がわからずに辺りを見渡せば
白ひげ海賊団の旗、そして膝をついて座らされてる
エースの姿

エースの処刑を止めるために
白ひげ海賊団が海軍と戦っているのだと理解ができた

「アリアじゃねェか。」

低くドスの効いた聞き慣れた声
振り返るとドフィが立っていた
怒っているというよりは驚いている感じだ

「お前、今までどこにいた。
今、急に現れたなァ?」

「元の世界に戻ってたの。
なぜだかわからないけど・・・。」

「フッフッフッ、そうか。
まァ、いい。おれのとこに
戻ってくるんだよなァ?」

「・・・そうね。」

拒否を許さない声色に否定をする気にはなれなかった

「本来ならここにお前を連れてくる予定はなかったが・・・
来たんなら、海軍の手伝いをしてやれ。
白ひげの奴らをあの処刑台に
近づかせるんじゃねェぞ。」

「わかったわ。」

何か言われる前に戦場の中へと駆け出す

もちろん、海軍の味方をする気は無い
エースを助け出したい気持ちしかないからだ

それを悟られないように
上手くしていかなければいけない
きっとドフィが見張っているはず

火薬と血の匂いが立ち込める中
処刑台へと走る

ちらりと目に入るのは懐かしい面々
あたしだと誰にも気が付かないだろう
白ひげ海賊団にいた頃の弱いだけのあたしではない
少しは役に立てるはずだ

処刑台に向かいながら探すマルコさんの姿

無事かどうか確認したかった





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