未来は
::


声が枯れて意識は朦朧としている

意識を飛ばしてしまいたいのに
それを許してはくれない

口移しで飲まされる水を
喉を鳴らして受け取る

身体は体液でべたべたとしていた

「ぁっ、ぅぅっ」

うつ伏せにされ後ろから突き立てたられた
何度吐き出しても衰えない性欲が怖いくて
仕方がなかった

「キッド、入るぞ」

「あァ、飯はそこに置いとけ。」

仮面の男が入ってきても
行為を止めようとしない
私ができることはシーツを噛み締め
声を漏らさないように耐えることだけだ

最初の行為から2時間後に
仮面の男は現れたのに
直ぐに追い返してしまった
あれから何時間たったのだろう

「無理させすぎじゃないか?」

「あ?おれのもんだ。どう扱ってもいいだろ。」

「壊れてしまうんじゃないか?」

「こいつも処女だったくせに
感じてやがる。案外スキモノかもな。
まあいい。一旦休憩だ。」

欲を吐き出して
やっと身体の上からどいてくれた

膣から何度も出された白濁が溢れだしていく

動けない私をそのままにして
さっさっとベッドから下りるキッドを
横目で見ながらやっと開放された安堵で
瞼が閉じていく

◇◇◇◇◇◇◇◇

夢の中はいつだって幸せだ

父様も母様も国民もみんな笑顔で
誕生日のお祝いをしてくれている

国民に笑顔で手を振った
誕生日の日の思い出

◇◇◇◇◇◇◇◇

目が覚めると部屋には1人
身体は節々が痛く
あちこちが赤くなっている

皺になったシーツには
自分が純潔だった証が染みていた

下腹部はジンジンとして
まだ中になにか入っているようだった

シーツについた血をなぞる

夫となる人に捧げるべきだったものは
なくなってしまった
もう、自分は結婚などできない

枯れたと思った涙はまた頬をつたう

シーツにくるまり声を押し殺した


prev / next
[ back to top ]
top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -