痛みと、
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「へェ、やっぱり一国の姫は違うなァ。
手入れが行き届いてやがる。
いいもん食って、いいとこで寝て
手入れしてもらって良い身分だな。」

皮肉を言われてることはわかる
それほど人の悪意に疎いわけではない
だが、唇を噛み締めることしかできない

「いい目だ。死んだような目の女なんざ、
抱いてもなんにも面白くねェからな。」

『抱く』という言葉は恐怖でしかない

「もう、いいでしょう?
離してくれますか?」

「あ?離すわけねェだろ。」

そう言って乱暴に大きなベッドへと
投げつけられる

「お前が誰のモノにかったかっていうことを
思い知るために痛い方がいいだろ?」

「んんっ、」

嫌だ、という前に口を塞がれた
初めてのキスだ

本にあるような甘いキスを夢見ていたのに
乱暴で荒々しいキス

「んぅ、いやっ」

手で顔をの退けようとするが
ガリっと人の肌を引っ掻いた感触に
血の気か引いた
目の前には頬に血を滲ませたキッドの顔がある

「ハッ、威勢がいいお姫さんだなァ!」

ベルトを外したかと思えば素早く後ろを
向かさられ痛い程にきつく腕を縛り上げられた

「いたっい・・・!」

「今からもっと痛いことするんだ。
これぐらいで騒ぐんじゃねェよ!
まぁ、さすがに少し濡らしてやるよ。」

腰を無理矢理持ち上げられたかと思うと
誰にも見せたことの無い場所を
手で広げられる

「いや、やめてください!
きゃぁ?!」

生温い何かが秘部をなぞる
初めての感覚に言葉がでてこない

「処女ってのは、本当らしいな。
ションベンくせェ。」

「ぅ、んんっ」

屈辱的な言葉を浴びせられ
羞恥と悔しさで涙がシーツを濡らす

「挿入れるぜ。」

秘部にあてがわれた熱を帯びた物体

「そんなのっ、はいらないっ!!」

「痛いが我慢しろよ。
お前が、オレのモンになったっていう
記憶を植え付けてやるよ。」

ググッとこじ開けられるように
侵入してくる異物

「キツい、緩めろよ。」

「む、りですっ・・・!
いたい、のっ!
やめて・・・くだ、さいっんんっ!」

「やめるわけねェだろ。」

痛みで気を失いそうになるのに
気を失ってはくれなくて
破瓜の痛みを我慢しなければいけない

「く、処女のくせにっ。」

好き勝手に動いていたかと思えば
仰向けにされカエルのように脚を開かされ
見せつけるようにゆっくりと出し入れをする

想像していたよりも大きいものを
自分が受け入れていることが
不思議だった

「ほら、分かるか?
血がついてやがる。
お前がオレのもんになったっていう証拠だ。
結婚なんざごめんだが、
死ぬまで飼ってやるから安心しろ。」

キッドを見れば額に薄らと汗を滲ませていた

近づいてきた顔を避けるように横をむくと
苛立ったように顎を掴まれ
唇に噛み付くようにキスをされる
無理矢理口を開けさせられ
舌が口内を蹂躙する

「お前に拒否権なんざねェんだよ!
もう、国の姫でもなんでもねェ!
海賊のただの所有物だ。
お前にプライドなんざ必要ねェ。
せいぜいオレに媚を売るんだな!」

動きが速くなり腰を打ち付ける音が
部屋に響き渡る

「ん、んぅっぅ!」

声を我慢して呆然とする
自分の体は汗でしっとりとしている

「出すぞ」

「いや、だめ!
それは・・・!」

「うるせェ!」

縛られているベルトが
背中に擦れて痛い

中に出されるという恐怖は
経験がなくても危険だということが
本能でわかる

嫌がる私の口を大きな手で塞ぐ
大粒の涙が頬を濡らしていった

「くっ・・・!」

中で弾ける飛沫を感じながら瞼を閉じたが
パシッという音と共に頬に痛みが走る

「おい、アリア、寝るなよ?
まだこんなもんじゃ足りねェよ。」

汗を滴り落としながらキッドは口角を上げた

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