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「おい、さっきのはなんだ?
俺がいるってわかってたろーが。」
部屋から出てきたキラーの前を
立ち塞ぎ睨みをきかせると
キラーは笑う
「アリアの気持ちを見せてやっただけだ。
よかったな。」
ポンと肩に置かれた手をたたき落とし
アリアがいる部屋へと向かった
◇◇◇◇◇
ベッドの上でぼーっとしてると
キッドが入ってきた
「キッド・・・」
ベッドに近づいてきたキッドが
おもむろに鎖を引っ張り体が浮く
「この鎖をつけったってことは
一生この船から降ろさねェぞ。」
「ん、わかってる。」
「・・・馬鹿な女だな。」
鼻で笑うキッドは
ゆっくりと鎖を離した
手を伸ばしキッドを抱きしめる
「そんな馬鹿な女を
キッドは一生飼わなきゃいけないんだよ。
これからもよろしくね。」
「・・・死なねェでついてこいよ。」
キッドに抱きついて服に押し付けている顔に
笑みが浮かんだ
END
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