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船に戻ってこれてほっとした

ボロボロになったキッドと
怪我ひとつない自分

キッドが守ってくれていたからだ

すぐに出航した船に揺られ
キッドに連れられるままに
キッドの部屋へときた

「くそっ」

苛立ってテーブルを蹴り上げる
キッドを止められるわけとなく
部屋の隅でできるだけ
邪魔にならないように
息を殺して様子を見守る

キッドが苛立っている理由は
あたしにはわからない

「ちっ、アリア来い!」

一通り暴れたキッドに呼ばれ素早く駆け寄る

部屋は割れた瓶や壊れた家具が散乱していた

「苛立ちがおさまらねェ。
お前で発散させろ。」

うん、と返事をする前に
ベッドへと押し倒される

ちぎられるように脱がされていく服を
横目に見ながらキッドを受け入れる

うつ伏せにされ腰を上げさせられれば
乱暴に指を挿入れられ
小さな悲鳴をシーツで抑える
それでも何度か出し入れされれば
潤ってきたのかスムーズに指が動いた

「乱暴にされても濡れるなんて
淫乱な女だな。」

鼻で笑われ羞恥で染まる顔を
シーツに押し付け隠した

「可愛らしく啼けよ」

挿入ってくる雄を身体は喜んで受け入れている

「んんっ、」

「声抑えるんじゃねェよ。
啼けって言っただろうが。」

髪を引っ張りあげられ
シーツに押し付けていた顔が
上へと持ち上げられた

その間も激しく動かれ息が詰まる

「あぅっ、キッドもっと
優しくしてっ壊れちゃぅっ」

「ふん、壊れても抱いてやるよ」

「あァっ・・・!」

肌と肌がぶつかる音と
卑猥な水音、自分の嬌声が
荒れた部屋へと響き渡った

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