服従のキスを
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「わかってる。
わかってるけどお世話になったおばあちゃんを
そのままにしておけないの。」

「お前はまた逃げるかもしれねェ。
誓いでも見せてもらおうか。」

足を出すドフィ
その意味はわかる
膝をつき足の甲に足の甲に唇を落とした

「フッフッフッ」

満足したのか横に退いたドフィを通り過ぎ
ぐったりとしたおばあちゃんに駆け寄り
身体を起こす

「アリア、お逃げ・・・」

そう言って意識を失った

一通り手当だけして
ドフィに手伝ってもらい
おばあちゃんをソファに寝かせた

お店から出るとあちこちで火があがっている

「ドフィ・・・!やめさせて!」

「あァ」

ポケットから電伝虫を取り出し
指示を出していた

船がある港に行くと
住人が集められ銃を向けられている
皆、ボロボロで怯えていて
あたしを見る目は嫌悪と恐怖しかない

「アリア、見ろ。
あいつらの目をお前を憎んでいる目だ。」

言われなくても分かっている
俯くと無理やり顔を上げさせられた

「アリアはおれの元から隠れこの島にいた。
新聞で見なかったか?こいつを。
幸い、この島にいることを
知らせてくれた奴がいる。
そいつには褒美をくれてやる。」

(あたしを知ってる人が・・・?)

驚いて目を見開くと
何人かの人間が目を逸らす

「こいつはおれの女だ。
おれと離れた場所にいるのを見たら
またドレスローザに連絡をくれ。」

茫然とするあたしを抱き上げ船へと
引き上げていく

そして笑いながらドフィは言った

「フッフッフッ、アリア。
お前を逃がす気はねェ。」


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