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場内がざわめく
最後に出てきた商品は人魚の女の子
不安そうな顔はやはり攫われてきたのだろう
「5億で買うえ〜!!」
この声で場内は一気に静まり返った
[時間いっぱいです!!
それでは本日の大目玉!!
人魚のケイミーは世界貴族チャルロス聖の
5億ベリーにてーー]
「まるでこの世の縮図だな。
とんだ茶番だ。帰ろうぜ。」
やっと帰れると思った時
[あああああ]と叫び声が聞こえてきた
「ん?何だ」
だんどんと近づいてくる叫び声
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
ドカァン!と大きな音と共に
何かが落ちてきてキャー!と
悲鳴があちこちからあがり場内は混乱する
「なんだお前もっとうまく着陸しろよ!」
「できるか!!トビウオだぞ!
おめーが突っ込めっつたんだろ!!?」
「ったく、ここどこだ?」
のそのそと起き上がる男は
ルフィと海賊狩りのゾロと見たことがの男
「あいつ・・・“麦わらのルフィ”じゃ・・・!!」
キッドはマントの中にいるあたしを
ギュッと強く掴んだ
「あっ!!ケイミー!!!」
そうか、麦わらのルフィはあの
人魚の女の子を助けに来んだ
とすぐにわかったが
何が出来る訳でもないあたしは
ことの成り行きをキッドのコートの中から
見ていることしかできなかった
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