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エースさんの
腕の中はとても
落ち着く

このまま甘えてしまいたい
自分がいる

けれどやはり
マルコ隊長とは違う

『エースさん
私エースさんのこと
大好きだけど・・・
ごめんなさい・・・』

ゆっくりと抱きしめられていた
手の力が緩まる

自分が拒絶したくせに
怖くてエースさんの顔を見ることができない

ほっぺたをムニっとつまみあげられ
強制的にエースさんと目が合う

「しけた面すんな!
俺しつけーから諦めねーし!
マルコと上手くいかなかったら
貰ってやる!」

ニシシといつもみたいに笑うエースさん

「マルコと話してこいよ」

『・・・はい!』

「ちゃんと報告しろよ!」

『はい!』

笑顔でエースさんにお礼を言い
部屋を後にする

マルコ隊長の部屋に急いだ


1人になったエースは
わしゃわしゃと髪の毛を
掻きむしる
「あーくそっ!
あんな笑顔見せられたら
諦める気ほんとなくなるっつーの!」



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