遊びの時間
::


エースの部屋の荷物が乗った机を片付け
報告書を作成する

「はい!エースちゃっちゃっと
済まして食堂いくよー。」

「あー、めんどくせェ!
おれは敵ぶっ倒すだけがいい!
字を隠くなんてできねェ!」

「はいはい、わかった。
今度なんか奢ってね。」

子供みたいなエースに苦笑して
代わりに机に座り
エースに質問を投げかけながら
報告書を仕上げていく

次々に仕上がっていく報告書に
エースは目を輝かせ横に座っている

「アリア!すげえ!
読みやすい!おれでもわかる!」

きっと尻尾があればブンブンと振っているはずだ

その様子が可愛くて思わず
頭を撫でてしまうと
唇を尖らしたエースが反撃を開始する

「おい!おれのが年上だろ!」

お返し、とばかりに頭を激しく
撫で回され髪の毛がぐちゃぐちゃになる

「ちょっと!やめて!
髪の毛ぐちゃぐちゃになる!」

そう怒るもののエースと
触れ合うのは楽しかった

溜まっていた報告書を
2時間ほどかけてようやく終わった

「食堂行こうぜ!」

「これ、マルコに出したら行くから
先に行っててくれる?」

「おう!わかった!」

部屋の前で別れて
マルコの自室とは別の執務室へと
提出しに行くとマルコが待っていた

「遅ェよい。」

「エースがデスクワークなんか
できるわけないでしょ。」

確かにねい、と呟きながら
手渡した報告書に軽く目を通している姿は
さすが隊長という風格が漂う

こうやって昔はよくマルコの
仕事している姿を見ていた
報告書をパラパラとめくって
顔を上げてこちらを見る

「この報告書、お前が書いたやつだねい。
字はエースのを真似てるが
お前の癖が出てるよい。」

「あー、バレた?
エースに任せたらいつまでも終わらないから。」

「報告書の作成も隊長の仕事だよい。
次からは手伝うなよい。」

「はいはい。」

提出はしたので部屋を出ていこうとしたが
呼び止められる

「アリア、こっちに来いよい」

「・・・お腹空いたんだけど」

「飯なんてあとからでいいだろい。」

はぁ、と溜息をついて
マルコの側に行くと向かい合う姿勢で
膝の上に座らされた

「・・・昔は仕事中もよく膝の上にいたが
でかくなったねい。」

確かに昔はよく肘の上に登り
マルコの仕事を邪魔していた
懐かしい思い出

「・・・覚えてない。」

「生意気にも、なったねい」

マルコは苦笑して
啄むようにキスをされる

「あの頃みたいにもっとおれを頼れよい。」

もう自分は非力な小さい子どもではない
マルコ離れするために違う隊にいれてもらったし
訓練も頑張ったのだ
何年も話してなかったのに
あの夜の過ちでまたマルコの
手元に戻ってしまった

マルコを嫌いになって離れたわけではない

ナースになるという選択肢もあったが
あの頃のナース達には嫌われていたし
守られるだけの女になりたくなかった
1番はマルコの枷になりたくなくて離れたのだ

「もう、子どもじゃない。
マルコに頼らなくても
あたしは生きていけるの。」

「わかってるよい。ガキにこんなことしねェよい。」

対面で座らせていたのを横抱きにされ
スルスルと服の中に入ってきたマルコの手が
胸の先端に触れる

ピクリと体が反応する

「触るとすぐに硬くなるねい。」

キスをされながら上の服を脱がされる

唇から首筋、鎖骨へとキスをしていく

「んっ・・・」

くすぐったいような、気持ちのいいような狭間で
先端を口に含まれると反射的にマルコの服を握る

わざと音がするように舐められ
我慢しいても口から声が漏れる

「可愛いねい。
下も触ってやるから腰を浮かせれるか?」

選択肢なんてないのに
問いかけてくるマルコを睨みつけながら
腰を浮かすとマルコが履いていたズボンを
下着もろともスルリと脱がし蜜壷に触れた
口角を上げてこちらを見やる

「舐められただけで濡れてるよい」

「うる、さいっ」

きっと、1番隊隊長のマルコに
こんな口をきける女はこの船で自分だけだと思う

「素直じゃないねい」

蜜壷をいじるとくちゅくちゅと
信じたくない音が聞こえてくる

恥ずかしさで顔を隠すように
マルコの服にしがみつつくと
頭の上でクツクツと笑う声が聞こえた

反論しようと思った矢先、執務室の扉が
勢いよく開いた

「マルコ隊長!イゾウ隊長の報告書を
もってきました!」

元気のいい声は最近船に乗った青年のものだ
こんなことをしているとバレたくなくて
身体を縮こませる

幸いマルコの椅子は大きく扉に背を向けているので
こちら側は見えないはずだ

「ご苦労さん。でもノックをしろよい。
今、取り込み中だからねい。」

椅子から顔出しあたしの脚を見せ
その脚に舌を這わす

何をするんだ!と殴ってやりたいが
何も言わずに睨みつけた

「す、すみません!!!」

青年は勢いよく部屋から出ていった

「初心なやつだねい。」

「何すんの!馬鹿!」

「鍵を閉めて来なかったアリアが悪いだろい」

こんなことになるなんて思わず鍵はしなかったが
意地悪く笑う顔は知っていたと言わんばかりだ

「・・・わかってたくせに」

「どうだろねい」

全裸のあたしを部屋にあるソファに置き
マルコは執務室の鍵を閉めた

「続き、するよい」

意地悪な男は憎たらしいほどに
にこやかに告げた


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