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『エースさんー!』

ノックもせずに
バーンと勢いよく
ドアをあける

ベットで寝転がるエースさんがいる

「うぉっ何だよ。もう腹減ったのか?」

エースさんが笑顔で手招きする
その笑顔に涙腺が緩む

『う゛ぅ〜』

ポロポロと涙が溢れてくる

そんな私にオロオロと慌てるエースさん

「な、なんだよ!どーした?!
腹減ったのか?!
腹いてーのか?!」

『マルコ隊長がぁ〜う゛ぇ〜』

白ひげ海賊団に入ってから
どんなに大怪我をしても
馬鹿にされても
泣いたことなんてなかった

堰を切ったかのように
涙は止まらない

理由を聞こうとしていた
エースさんも今はダメだと思ったのか
ベットに座らせてくれ
背中をさすってくれる

1時間ほどしてやっと
落ち着いてきた

ずびずびと鼻をかむ

目も鼻も真っ赤で
すごい顔だろう

そんな私を茶化すこともせず
横にエースさんがいてくれる

誰にも打ち明けなかった
マルコ隊長との関係を
ポツポツと話す

話終わると
沈黙の後にエースさんが
口を開いた


「俺にしろよ」

『え?』

「だーかーら俺にしとけっての」

びっくりしすぎて涙も引っ込む

『んん?』

「お前の事好きだし
俺なら他の女なんかと
仲良くしねーし」

エースさんを見ると
ニシシと笑い
頭をワシワシと撫でられる

『ちょっ、何言ってるんですか』

「俺は本気だ」

ぐいっと手を引かれ
気づけばエースさんの
胸の中にいた

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