逃げられない性
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珍しく昼間から部屋へと戻る
昼間は一緒にいてもバルコニーや
中庭でお茶をしたりお喋りをしたりが多い

部屋に入るとドフィは執務机に座り
こちらを見ている
扉を入ったところから動けなかった

「ドフィ、街の玩具達は
人間だったの・・・?」

「あァ、そうだ。
おれに逆らったやつは玩具になって城で働いたり
街に放ったりしてきる。
玩具になった奴の記憶はなくなるから
自分の知り合いが玩具になったことも
知りはしねェで笑ってやがる。
フッフッフッ、滑稽だよなァ。」

「ひどい…」

もしかしたらあたしが記憶にないだけで
誰かが玩具になっているかもしれないと思うと
手が震える

「ひどい?何がひどい。
弱ェ奴が悪い。
強くなきゃ何もできねェのは
当たり前だろ?」

少しも悪びれる様子もなく低く笑いながら近づいてくる

「ドフィ・・・」

優しい手つきで首を撫でられる

「アリア、お前もそうだ。
強くねェから白ひげのとこから海軍なんかに攫われる。
Ωという性のせいでαと共に生きるしかねェ。
結局は守られねェと生きていけない。
そうだろうが?」

言い返すことができずに唇を噛むと
それを止めるように指が唇をなぞる

「お前はおれの傍で生きていくしかねェ。
このドレスローザの真実を知っても
ここで生きていくしかねェんだよ。」

「事実を知って笑って過ごせるわけない・・・!」

「お前が気に病むことなんざ、何もねェ。
弱い奴が悪い。それだけだ。」

「でも!・・・っ」

ドクンと大きく心臓が脈を打つ
こんな時に発情期が始まってしまった
身体が熱い

「フフフフフ、
発情期前はお前の匂いが強くなる。
そろそろだと思って迎えにいってやったんだ。」

ドフィの手が身体にふれるだけ更に
熱を帯びてくる
持ち上げられキスをされる

番とのキスは触れるだけでも気持ちがいい
そう思う自分が嫌で性に抗いたくて
悔しくて涙が出てくる

「仕置きが必要か、」

ドフィが身体を離しベッドへと降ろされる
どこかへ連絡をいれているのが見えた

連絡を終えるとベッドへと戻ってきて
キスをしながらゆっくりと服を脱がされていく

「ドフィ、もう、玩具にするのは、やめて」

熱い息を吐きながら懇願するが低く笑うだった
だんだんと考えることができなくなる
与えられる快楽を受け入れられるだけ

「あ、ぁっ・・・」

後から深くまて突き上げられ身体が仰け反る
背中にドフィの汗がぽたぽたと落ちる

「アリア、逃がさねェ。
さっさと、堕ちろ。
お前は弱ェ。」

ドフィも限界がちかいのだろう
苦しげに耳元で囁かれた

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