若い芽
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城の兵士達の訓練に一緒に参加するようになり
兵士達と仲良くなったのがいけなかった

「アリアさん!
オレが貴女を守ります!」

同い年くらいであろう青年は
頬を赤らめて伝えてくれた

「ありがとうございます。」

お礼を伝えると満足に笑っていた

その夜、ドフィと部屋にいるとノックが聞こえた

「ドフィ、誰かきたよ?」

「あァ、出てくれ」

夜、寝室に誰かの訪問は珍しく首を傾げながら
扉を開けるとあたしを守ると言ってくれた青年が
縛り上げられ兵士に連れられたっていた
その様子に目を見開く

「ドフィ、どういこと?!」

「おれの女を生意気にも口説いたらしいじゃねェか」

「違う!守ってくれるって言っただけ。
兵士として当たり前のことを伝えてくれたの!」

「フフフフフ、本当にそう思うか?」

分かっている、青年が熱っぽい視線を
送ってきていたことも
あの台詞が告白だということも
でも気が付かないフリをしていた

「何、するの?」

「このガキはお前が好きらしいが
お前はおれのもんだっていうのを
わからしてやらねェとな」

ドフィの手が服にかかる
今からしようとしていることがわかり
冷たい汗が背中を伝う

「やめ、て。ドフィ」

「ガキに大人ってもんを見せつけてやらねェとな」

◇◇◇

脱がされていく服を止めることも出来ずに
ドフィに青年の前で抱かれた
終わるとドフィは青年を連れ出ていってしまった

身体を動かす気力もなくそれをベッドの上から眺める

あの青年と会うことは二度とないだろう
殺すことはなくてもあたしの目の前には現れない
何故かそう確信していた



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