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睨み合っていたがアプーが
向かいの建物の屋根へと飛び乗る

「やっぱり、今は面倒事を起こすのはやめておくぜ!
あばよ!」

アプーは笑いながら屋根の上を
飛びながらどこかへ行ってしまった

ほっとしたところでキッドが
舌打ちをしながら戻ってくる

「場所を変える。」

「・・・うん。」

前と変わらずに抱き上げられること安堵したが
久しぶりのキッドに少し緊張した

「お前らはキラーを探してこい。
一旦宿に戻る。」

そう告げるとクルー達は元気よく返事をした後
すぐにキラーを探しに走り去っていった

しばらく無言で歩いていると
問題が起きているのか騒がしい
顔を上げると首輪をつけられた男が
何かを叫んでいる

ピピピピと機械音が鳴り響く
周りにいる人達も慌てて男から離れていく

「何、この音・・・?」

「あの首輪だ」

「首輪・・・?」

キッドを見ると眉間に皺を寄せていた
ドォン!!と爆発音が聞こえて
音がした方をみると
騒いでいた男が地面に横たわっていた

「え・・・?」

「あいつは天竜人の奴隷だ。
飼い主から離れるとあの首輪が爆発する。」

今度はシャボン玉をつけた人達が歩いてきた
それを見るとキッドは踵を返し歩き出す

「チッ、奴らは厄介な連中だ。行くぞ。」

「う、うん。」

後から銃声が聞こえるた少しだけ
キッドの腕の間からみると
女の人が倒れた男に銃を向けていた

「ひっ、」

「目の毒だ。見るんじゃねェよ。」

被っていた布を更に深く被らされ
また歩き出した

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