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シャワーを浴びて服を着替え鏡の前に立つ
少し伸びた髪の毛をとかしながら
キッドに会えるかもしれないということに
胸が高鳴っていた
ローから与えられた服を着てるが
海軍から逃げ出してボロボロになっていたのだから
許してくれるはずだ

「よしっ!」

部屋をでると扉の前にはベポが立っていた

「なぁ、アリア。
帰ってしまうのか?
おれ、寂しい。」

「ベポ、こんなにお世話になってるのにごめん。
離れるのは寂しいけどあたしはキッドの隣にいたいの。」

ぎゅっと大きなベポの体を抱きしめると
抱きしめ返してくれる

「アリアが幸せならおれは我慢するぞ!」

「ベポありがとう!
ローにも挨拶しなきゃ!」

「キャプテン達なら先に出たよ!
きっとアリアとお別れするのが寂しいんだろな」

「そっかぁ。
ベポはついて行かなかったの?」

「おれはユースタスのとこにアリアを送り届ける!
ここは人攫いがいっぱいなんだ。
捕まったらオークションに出されて売られちゃうんだ。」

「・・・そうなんだ」

もしかすると自分もオークションに
出されていたかもしれないと思うと寒気がした

「でも大丈夫!
アリアはおれが無事に送り届けるから!」

「うん、ありがとう。」

手を取り合って船を降りる

久しぶりの外に思い切り息を吸い込む
不思議な雰囲気の島だった
あちこちらでシャボン玉なようなものが飛んでいた

キョロキョロしているとベポに担ぎ上げられる

「きゃぁっ!!」

「シャチがキッド海賊団がいる場所見つけてくれて
そこに行こう!」

走り出したベポを抱きしめて身を任せた

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