明かりのない部屋で
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「好き。妹だと思ってるかもしれないけど
あたしだって女だからね。」

目をぎゅっとつぶったままキスをした

キスと言うには幼い、唇を重ねただけのもの
男との事を経験してない自分はこれが精一杯だった

「それだけっ、じゃあねっ!」

離れようとすると後頭部を押さえられ
舌が口の中に入ってきた

「ん、ぅ・・・」

どうしたらいいかわからずに
押し返そうとするがびくともしない

そのあいだにも何度も角度を変えて
キスとをされ身体がだんだんと熱を浴びてくる

「ちょ、っと、」

一旦離れたとおもったらまた唇を重ねられると
液体が注ぎ込まれた

「んんっ!」

それがすぐにさっきより強い
お酒だということがわかった

ベッドに押し倒されキスをされる
気がつけば服を脱がされていた
触れられる手が快楽をもたらしてくる
初めてのはずなのに身体が愛撫を受け入れている
自分でも触れたことのない場所に
指が侵入してきて蠢いている

口からは自分のものとは思えない声が出ている
何度もエースの名前を呼び縋り付いた

「アリア、気持ちいいか?」

近くにいるはずなのに声が遠く感じる
何度か絶頂を味わいぐったりとしていても
エースが愛撫をやめることはなかった
快楽から逃れるようにキスを求めていた

「ん、気持ちい、い」

気持ちいいのは嘘じゃない
エースがこんなにも慣れているのは意外だった
食べ物にしか興味が無いと思っていたのに
少し胸が痛んだ

「アリア、挿入れるぞ」

「う、ん・・・」

トロトロに溶かされたような気持ちに
思わず頷いてしまった

まだ付き合ってもいないのに
それでもまぁ、いいかと思った

仰向けののまま脚を開かれる
指とは比べものにならないほどの
大きさのものが挿入ってくる

ぼんやりとしていた思考が
一気に現実へと引っ張りあげられるほどの痛み

「あっ、やあ、痛いっ、抜いてっ」

痛みから逃れようと身体を動かそうとするが
がっちりと抑え込まれ身動きが取れない

「初めてなのか?」

「そう、だよっ!だからっ抜いて・・・」

「大丈夫、ゆっくり進めるから
おれに捕まっとけ」

頭を撫でられ口付けでさらにお酒を注ぎ込まれたる
それが麻酔のように痛みを和らげてくれる

宣言通りにゆっくりと時間をかけて
奥へとはいってくる
違和感は感じるものの先程のように
痛みはなかった

それでも怖くてぎゅっと抱きつく

「ほら、全部挿入った」

ほらと言われても暗い部屋で
それを確認することはできないが
エースがそう言うなら挿入ったのだろう
今までに感じたことのない圧迫感が
下腹部に感じていた

「ん、わかんない。
エース、は気持ちいい・・・?」

何故かぎゅっと抱きしめられ

「あー、我慢できねェ。悪い、動く」

「あ、まだっ、」

一気に腰を打ち付けられる
痛いはずなのにしたから聞こえてくるのは
ぐちゅぐちゅとした水音

「あっ、・・・!」

痛みと違和感だけではない何かがきた

「ここが、いいんだな」

「あ、ぁ、そこばっかり、なんかやぁっ」

狙いを定めたように動かれ
目の前が白くチカチカとした

「締めるなっ、くっ」

「あっ、あぁっ!わかん、ない、
また、くるっ、」

腰を打ち付けられたまままた目の前が白くなる

「初めてで中でイけるんだな。
おれも、だすぞ」

「あ、あっああっ!!」

中でビクビクと脈打つのがわかった

アルコールが回った身体では
もう意識を保つのが限界だった

糸が切れたように視界が暗くなっていった

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