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『エースさん。今日は何しますー?』

昨日の夜の出来事は
夢だったのかってぐらいに
普通な私達。

「そーだなー街でもいくかー」

『今日は甘い物が食べたいですねー
その前に少し部屋を掃除したいので
お昼からでもいいですか?』

「おう!じゃあ正午に甲板に集合な!」

そう言ってエースさんと別れ部屋に戻る

今日は早起きしたから
あと4時間はある
部屋を掃除した後もすこしぼーっとできる
早くすませてしまおうと
部屋へ急いだ

部屋に帰り
服の整理をしていると
コンコンと
ノックの音が聞こえた

『はい』

ドアをあけると
マルコ隊長だった

『今取り込み中です!』
ドアを閉めようとするが
足と手で押さえられてしまい
閉めることができない

「入れろよい」

『嫌です!!』

ギリギリと攻防を繰り広げるが
やはりこちらが力尽き
開けられてしまった

『・・・なんですか』

「昨日の話聞かせろよい」

『え?あぁお店を出てハルタ隊長と
別れてたからお酒を買い込み
エースさんの部屋で酒盛りしただけです』

マルコ隊長はドアの前で
立ったままだったが
私はベットに座った

「それで?」

『何がですか』

「2人で何したんだよぃ」

『なんにもしてません!・・・よ?』

いい切ろうとしたがエースさんとの
出来事を思い出し
疑問系になってしまう

「何で疑問系なんだよぃ」

『そーゆーマルコ隊長だって
ナーシャと一晩一緒にいたって
聞きましたよ。』

「話をすり替えるんじゃねェよぃ!
まず質問してんのはこっちだよぃ」

怒気を含んだ声色に
イラッとする

『なんでエースさんと
一晩一緒にいたくらいで
マルコ隊長に怒られなきゃ
いけないんですか!!』


「っそれは・・・なんだ。あれだよぃ」

『あれってなんですか。
マルコ隊長はナーシャさんと
一晩一緒過ごしたのは本当ですか?』

「・・・本当だよぃ」

あぁ本当の話だったんだと
胸がざわつく

『・・・マルコ隊長に
怒られる理由ないです。』

出ていって下さい

そう呟けば
眉間に寄っていた皺が更に深くなる

近づいて来たかと思えば
いつの間にかマルコ隊長が
上にいて顎を持たれ
キスをされる

無遠慮に入ってくる舌を
これ以上は好きにさせまいと
マルコ隊長の肩を押し返そうとするが
やはりビクともしない


服をたくしあげられ
マルコ隊長の顔が
胸を見ると全ての動きが止まった

「なんだよぃ・・・これ」

赤いアザのことを
聞いているらしい

『起きてたらなっていました』

「お前ェ・・・エースとヤったのかよぃ?」

『ッ!ヤってません!』

静かな声だが
怒っている

「じゃあ何でこんなとこに
こんなもんがついてんだよぃ」

『それは朝起きたらついてて・・・』

服を直そうとするが
腕を押さえつけられ
マルコ隊長の顔が
胸に近づき
チクリとした痛みが胸にはしる

『ッやぁっ』

赤いアザがある場所が
チクリとする

「これはこうしないとつかねぇんだよぃ
エースとヤってなくても
こういうことはしたって事だねぃ」

昨日の事を思い出し
顔が赤くなっていく

「・・・したのかよぃ」

『あ、あれはお酒のせいで・・・』

「へぇ」

押さえつけられている力が強くなる

その力とマルコ隊長の顔に
冷や汗がでる
逃げないとまずい

『え、エースさんとでかけるので
離してくださいっ』

エースさん
という単語で
更に力が強まる

選んだ言葉は失敗だったらしい

「何時に出かけるんだよぃ」

『お昼からです・・・』

その言葉にニヤリと笑う

「それならまだ時間に
余裕があるねぃ」

耳元で低い声がした

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