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寝そべるベポのお腹に背を預け
部屋にあった本を読む
ローが言っていた言葉の意味が
載っているものをやっと見つけた

『ストックホルム症候群とは、
精神医学用語の一つで、
誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者が、
犯人と長時間過ごすことで、
犯人に対して過度の同情や好意等を抱くことをいう。』

と記載されている

お前はキッドに好意を抱いているのは勘違いだ
と言われてるようだった

それでも考えてしまうのはキッドのことだ

今日は厨房の手伝いは休んでいいと言われたので
ベポの部屋でのんびりしている

ペンギンさんとシャチさんも一緒にいて
それぞれ床に座っていた

海中に潜っていると敵船にも遭わずに平和だ

「・・・会いたい」

「アリア、どうした?」

「何でもない。暇だなーとおもって。」

小さく呟いたのをシャチさんに
反応され慌てて返事を返した

「明日にはシャボンディ諸島につくから
一緒に買い物でもしよう!」

「シャボンディ諸島?あたしも降りていいの?」

「うん!いいよ!」

「おいおい!勝手に決めんな!
ユースタス・キッドも向かってるって・・「おい!シャチ!!!」あ・・・」

慌てて止めるペンギンさんに何かを思い出したのか
シャチさんも口を噤む

「キッドもいるの?」

「あー。どうだろ。噂だからな。」

「そうそう。噂だからな。」

急に濁す二人にベポが首を傾げる

「シャチとペンギンは何で隠すんだ?
ユースタス・キッドも他のルーキーもいるって
朝、話してたのに。」

「「こら!ベポ!」」

ベポの頭を叩いていたが
ベポの言葉は聞き逃さなかった

「ベポ、ありがとう!
じゃぁもしかしたらキッドに会えるかもしれないんだ!
ローに聞いてくる!」

ベッドから飛び降りてローの部屋と向かう


◇◇◇

「行っちまった・・・」

「シャチの馬鹿野郎」

「二人ともどうした?」

「「空気を読まないお前が一番悪い!」」

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