船の上
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ドフィがあたしをシーツに包んで
どこかへ運んでいるのがなんとなくわかった
起きなきゃいけないと思いつつ、明け方まで求められた
身体は言うことを聞いてくれない
瞼も閉じたまま開けなかった


◇◇◇

いつの間にか眠ってしまい
目が覚めるといつもと違う天井に驚いて飛び起きる
いつの間にかワンピースを着ていた

窓に近づき外を見ると海が広がっている
ここは船の中らしい

扉をノックする音が聞こえた

「・・・はい」

扉が開くとベビー5が入ってきて
起きている私を見て微笑む

「アリア、起きたのね!
若様がアリアが起きたら連れてくるようにって
言われてるの!着いてきてくれる?」

「うん。わかった。
今はどこに向かってるの?」

「多分海軍本部だと思うわ。
アリアと番になったことを
報告に行くんじゃないかしら。」

「そう、なんだ・・・」

嬉しそうなベビー5には悪いが
あたしの気持ちは少し暗くなる

「アリアどうかした?」

「ううん。何でもない!
早くドフィのとこに行こう?」

「ええ!
アリアはいいわよね。
若様と番になるなんて一生安泰じゃない。
私なんか・・・」

ベビー5の愚痴を聞きながら
部屋を出てドフィの元へと向かった

甲板に向かっているようだが
結構な距離を歩いている
それだけでどれだけ船が大きいかわかる

やっと甲板につくと
大きなソファの上にドフィが座っていた

「若様、アリアが来ました。」

ニコニコと微笑むベビー5に背中を押され
ドフィの元へと歩くとドフィの手が伸びてきて
膝の上へと乗せられる

「フッフッフッ、随分寝てたじゃねェか。
昨日は無理させちまったか?」

「もう!若様ったら!
私は向こうにいるので
何かあったら呼んでくださいね!」

顔を赤くしたベビー5が去っていく
同じくらいにあたしの顔も赤くなっているだろう

「ドフィ、みんなの前でそんなの言わないで。
恥ずかしい。」

「あァ、気をつける」

そう言いながらも顎を掬われキスをされる

顎掴まれたまま動くこともできずに
ドフィの気が済むまでキスに応える

やっと気が済んだのか離れた頃には
唇がぽってりと腫れているような気がした

「フフフフフ、お前は見ていて飽きねェな。
顔を赤くしてガキみてェだ。」

「あたしまだ16だもん。
ドフィからしたら子どもでしょ。」

一瞬止まったかと思えば
額を押さえながら大きな声で笑い出した

「あァ、女の色気が強いから
アリアの年齢を忘れていた。
おれは16の小娘に入れ上げてるのか。」

その言い方に少しムッとして
ドフィの膝から降りようとすると
笑うドフィに押さえられる

「馬鹿にしてるでしょ!」

「フフフ、そうむくれるんじゃねェよ。
年齢を忘れちまうぐらいお前に夢中って事だろ?」

ドフィの指が大きく開いた胸元へゆっくりと入ってくる

「ド、フィ!ここ、外!!」

甲板は二段階に別れてはいるが
下にはドフィの部下達が働いているし
このソファの近くには見張りもいる

「外だろうが関係ねェ。
触れたい時に触れる。」

手が入ってきて胸を揉まれる
すぐに胸下まで下げれるような
胸元が緩いワンピースを呪った

「大丈夫だ。
最後まではしねェよ。
ちょっと触るだけだ。」

ニヤニヤと笑うドフィを
睨みつけるが手を止めることはなかった

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