隠し事はできない
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脱がされた服を床に落とし
裸のまま膝に乗せられキスをする

「アリア…、この世界には“覇気”と
呼ばれるものが存在する」

キスが終わるとドフィが呟いた

「覇気・・・?」

「見聞色の覇気、武装色の覇気、
覇王色の覇気の三つだ。
見聞色の覇気、簡単に言えば
離れていても敵の数を把握できる。」

「うん・・・?」

ドフィの方に顔上げると
口元は笑っているのに雰囲気が怖い
項を噛まれた時と同じ感じだった
背筋が冷たくなる

「フフフ、
おれが帰る前にこの部屋で一緒にいたやつは誰だ?
おれに言えねェ相手か?」

「そんなことない。」

「お前に隠し事をされるのは悲しいからなァ。
一緒にいた奴の名前を教えてくれるか?」

ドフィはきっと勘づいている
ゆっくりと息吐きドフィにくっついた

「マルコさんが遊びに来たの。
ドフィと番になったことは伝えて
親父さまの所にも戻らないって
もう一度ハッキリ言っただけ。
私はもうドフィから離れられないもの。」

「フフフフフ、そうか。
だが、おれがいないのに
男を部屋に連れ込むのは関心しねェなァ?」

「窓が空きっぱなしになってたから
入れたみたい。気をつけるね。」

「その必要はねェ。
窓は開けれないようにする。
それに警備も強化しねェとな。」

「・・・うん。」

ドフィの胸に埋めていた顔をゆっくりとあげられる

「警備を怠るような兵士はいらねェから
殺しちまうか」

「っ、そんな!」

「前にも言ったよなァ?
お前のせいで人が死ぬ、と。
アリア、おれはお前が大切で心配なんだ。
もしかしたら不死鳥に殺されてたかもしれねェ」

そんなことは絶対にない!と言葉を口に出しそうになったが
言わずに押し黙る

「お待ちを危険に晒した兵士は殺されて当然だ」

「ドフィ…!」

「他のやつへの警告にもなるからな。
まァ、この話はいい。
アリアを抱くのが優先だ。
こちらに集中しろ。
兵士のことを考えてたら
嫉妬しちまうかもしれねェからな。」

膝の上からベッドへと押し倒された

「アリア、次の発情期に俺のガキでも孕むか?
Ωってやつは発情期以外は
妊娠しにくいって言ってたもんなァ。」

「・・・今はまだ二人で楽しみたい。」

そう言うのが精一杯だった

「フッフッフッ、可愛い事言うじゃねェか。
今からたっぷりと可愛がってやるよ。」

機嫌が幾分かよくなったドフィに
ほっと胸をなで下ろした


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