選んだのは安全な道か
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ヒートのままに貪るドフィ
今までと自分の体の反応が違う
ドフィが欲しいと訴えているようだった
これが番なのだと思い知らされているようだ

もう逃げられないのだと

白ひげ海賊団の所に帰れないという
絶望が心を蝕んでいく

魂の番であれば他の番がいても
番えると聞いたことがあるが
それを実際に見たことはない
ほとんど神話に近いだろう

なんなとなくだがマルコさんが
魂の番だと思ったあれすらも本当は
自分の思い込みなのかもしれない

番はαから解消されてしまえば
Ωが一生誰とも番えず精神的に
病んでいくと聞いたことがある

悪魔の実の能力のせいで
自分で死ぬことは不可能に近い

「あぅ、っもう、ゆるして、あぁっ」

発情期の辛さが薄らいでいく
体は満たされている
気持ちとは反対に性が
ドフィを番だと認めていた

いつの間にか外された腕がドフィの身体に
縋り付くように抱きしめていた


◇◇◇


「ドフィ、や、めてっ」

次のヒートの波が来ると
また腕を縛られ目隠しをされた
混乱するあたしを落ち着かせるように
頭を撫でて目を覆っている布の上からキスをする

「おれだってこんな状態のアリアを
誰かに見せるのは不快だが・・・
本当に番えば他の能力者を寄せ付けないのか実験だ。」

離れていく気配がして
今度は違う人の気配がした
それは1人ではなく複数人

「若様、いいのですか?」

「あァ、やれ」

後ろから前からとドフィじゃない男の手が
身体に触れた瞬間、虫が肌を這うような気持ち悪さが襲い
拒絶するのがそそるのか
下品な笑い声が室内に響く

「あ、いやっ、やめっ」

拒絶を気にもしていないのか男が脚を触ってくる

いつもと違う

秘部を触ろうとした手には耐えられなかった


「あっうぐ、」

吐いてしまうほどに気持ちが悪い

「おい、汚ねーぞ!」

頬を殴られたらしくジンっとしたがすぐに消えた

男の腹を蹴り

「ドフィ、もう、いや!
他のひとに触られるの、いやなのっ」

「フフ・・・そうか。
こいつらを下がらせろ。
お礼をしなきゃならねェから帰すなよ」

「え!これからって時に!」

男達から文句の声が聞こえてきたが
引きずられるように出ていったらしい

部下とはまた違う男達のようだった


優しいて手つきで腕の紐がとられる
ドフィに触れられるのは心地がよかった

目を覆っていた布は涙で濡れていた

優しく抱え上げられ
部屋についている浴室へと連れていかれる

チラリと鏡をみれば項にはくっきりと
歯型が残っていた

それをみて本当にドフィと番になったのだと感じた

ドフィは嬉しそうに口角を上げ
身体を洗ってくれた

綺麗に洗え終えた身体に一気にすでに
勃ちあがっている肉棒で貫かれる

「あっあぁ」

身体を洗われている時から既に蜜を垂らしていた
入れられた瞬間に気を失いそうになるほどの刺激が襲う

「アリア、おれがいいか?」

後ろから腰を激しく打ち付けながら
ドフィは耳元で甘く囁く

「ぅ、ん、ドフィがい、いっ」

「あァ・・・。存分に味あわしてやるよ。
これからはお前を抱けるのはおれだけだからなァ。」

「んぅっ、あっ、ぁぁ」

「フフフ、大事にしてやるよ。アリア」

こちらの返事はいらないように囁く
身体はとろとろに溶けてしまいそうなのに
心は切なく痛む

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