望んではいないこと
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ベッドに上がってきたドフィは
自分が着ていたシャツであたしの腕を縛り
ベッドへと巻き付ける

「発情期が来ちまって残念だなァ?」

うつ伏せにされ
耳朶を甘噛みしながら
ドフィは低い声で囁く
能力者になれたからαになれるかも
なんて夢物語だった
やはりΩはΩなのだ

今すぐにこの熱を発散してほしい

「ドフィ、おねが、い。」


怖い、と思ったのは気のせいだったのか
いつもと変わりないように見えた

「あァ、お前の匂いに当てられて
我慢出来きねェぞ」

スカートを捲り上げられ
下着も取り払われる

愛撫が必要ないほどに
蜜壺は潤っているのが自分でもわかった

熱を帯びた勃ちあがっている先を
躊躇なく埋めてくる

「あっ、あぁぁっ」

押し広げ侵入してくるモノを
身体は喜んで受け入れていく

マルコさんと会えたのに
そのすぐ後に別の男に抱かれる自分が許せなかった
それでもすぐにそんな事考えれなくなる
頭が霧がかっていくように快楽へと沈んでいった


突き上げられるたびに嬌声が口から漏れる
何度も何度も絶頂へと押し上げられていく
獣のように後ろから犯され悦んでいるのだ

「アリア、おれが、欲しいか?」

「ドフィ、っんぅ」

「答えろ、アリア」

答えないと動かないというように動きを止める

「ほし、い。
ドフィがっ、ほしい」

「フフフ
おれもお前がほしい」

カランと床に何かが落ちる

首の圧迫が無くなる
項を守るものがなくなった
抵抗しようにも腕は縛られ
体ががっちりと掴まれて動かせない

「ドフィ・・・?」

うつ伏せの状態では顔が見えない
感じるのは気配だけ

下から上とドフィの舌が背中を這う
ゆっくりと腰が揺すられる

「あっ、んぅ、あっぁぁ」

Ωの発情期に当てられてαである
ドフィもヒートに入っているはずなのに
どこか冷静な気がした

「もうおれから離れれないようにしてやるよ。
嬉しいだろ?アリア。」

頭を優しくできる撫でら後頭部にキスをされる
優しいはずなのに死刑宣告のようだった

「や、ドフィ、やぁっっ」

やめてと叫びたいのに口から出るのは
揺すられ嬌声と変わらない

項に走る衝撃
痛みで目の前が白くなる

ポタポタと血が首をつたい
ベッドへと落ちていく

「あっ、ぅうっ」

肉にくい込んでくる歯が痛い

痛みのせいだけじゃない涙が溢れてきた

マルコさんの顔が浮かんで消えた



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