どうしようもない
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床へと押し倒される
深いキスを何度も角度を変えてキスをする

「いろいろ話したいことも聞きたい事もあるが
止まらねェよい。」

どれぐらいキスをしていたのか
唇が腫れぼったく感じる

やっとお互いの気がすみ
抱きしめられる

「マルコさん、会いたかったです。」

マルコさんの匂いが身体を包む
安心する匂い
ぎゅっと抱きつくと優しく抱き返してくれる
暫く喋らないまま抱きついていたが
能力を手に入れたことを報告していない事を思い出し
そっとマルコさんから離れて起き上がる

「アリア?」

太ももにあるナイフを手にとり
自分に向けて振り上げたところで
マルコさんが素早く起き上がり止められる

「何するんだよいっ」

「大丈夫です、見ててください。」

手を振りほどき思い切りナイフを腕に突き刺す
ぴりっとした痛みが走った

「おい!」

今度はナイフを叩き落とされ
血がついたナイフが床へと転がる

「大丈夫かよいっ!」

慌てた様子で腕を見れれるが
切った場所は血が少しついているだけで
すでに傷なくなっている
それを目にしたマルコさんは目を見開く

「あたし、能力者になったんです。
フシフシの実の不死身人間らしいです。」

「お前、いいのかよい。
ドフラミンゴの野郎に無理矢理食わされたのか・・・?」

「自分の意思で食べました。
強くなって親父様の元に帰ったときに役に立てるように。」

「アリア、無理するんじゃねェよい・・・
お前はこの世界の人間とは少し違う。
もし死んじまってたらどうするんだよい。」

腕を引かれ抱きしめられる
マルコさんの手が震えている気がした

「無理をしてでもあたしは
マルコさんや皆がいる船に帰りたいんです。」

「アリア、」

また唇を重ねる
さっきよりも身体が熱っぽい



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