ピンクと青
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「アリア、おれは出かけるが
発情期が近くなってんだ。
出歩くんじゃねェぞ。」

「ん、大丈夫。
若しかしたら発情期はこないかも。
悪魔の実食べたし。」

「なるべく早く戻る」

キスをしてドフィは城を出ていった

元から今日は部屋で過ごすと決めていたので
見送った後は部屋にこもる

連日出かけている場合のは
お前と発情期を過ごすためだと言っていた

一週間ほど一緒にいてくれるために
仕事をこなしているらしい


部屋で本を読んでいると
キィーと窓の開く音がした

城の中でも高い場所にある部屋に
外から入って来る者などいない

ベッドの下に素早く身を隠し太腿にあるナイフに手をかける

窓を見ると青い大きな鳥が入ってきた
鳥1羽にすぐに身を隠した自分を恥じながらも
すぐにベッドの下から出て鳥に近付くが
鳥は人間に馴れているのか驚いた様子もなく
じっとこちらを見据えている

「こんな所に入ってきたらだめ。
早く出ていきなさい。」

触ろうとした手を大きな手が包み込む
それは一瞬の出来事で1秒もなかったはずなのに
長い時間見ていた気がする

大きな鳥がずっと会いたいと思っていた男の姿になる

「アリア」

「マル、コさん・・・?」

手を引かれぎゅっと抱きしめられた
マルコさんの匂いが身体を包み込む
安心する匂い

「会いたかったよい。」

これは夢なのかそれともドフィが
あたしに罠を仕掛けているのか

もうどちらでもいい

「あたしも会いたかった」

顎を掬われキスをする
ずっと一緒に生きてきたような感覚がするくらいに
マルコさんとのキスは気持ちがいい
キスだけで身体が熱くなっていく



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