悪魔の実
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最初に部屋に戻るとドフィに
手招きされをされたので隣に座わる

オールサンデーさんは座らずに
クロコダイルさんの座るソファにもたれかかる


「話は隣で聞いていたわ。
どんな能力のものかは
聞き逃してしまったけど。」

ふふと笑うのはオールサンデーさんだけで
クロコダイルさんは舌打ちをした

「アリア、覗きなんてしたら駄目だろ?」

機嫌がいいドフィは大きな手で髪の毛を撫でる

「・・・ごめんなさい」

視線はどうしてもドフィの手にある悪魔の実にいってしまう

リンゴのような形なのに渦巻きの模様があり
毒々しいほどのピンク色だ

「アリア、こいつはフジフジの実だ。
名の通り不死身になり
怪我をしてもすぐに、元に戻る。
首を跳ね飛ばすぐらいしか死なねェと言われてる。
食べた時の姿のまま変わらねェとも。」

「・・・うん」

「それだけじゃねェが・・・
まァ、食べてみりゃわかる。」

今の容姿のまま年をとらない
それは別にいい

怪我をしても治る
それなら守ってもらわなくても大丈夫になる

差し出された悪魔の実を受け取ると
ずっしりと重たい

「アリアちゃん。よく考えなさい。」

「お前は黙ってろ。
小娘の好きにさせてやれ。」

「あら、Mr.0はアリアちゃんには優しいのね」

二人の声が耳に響いた

あの場所に何をしてでも、帰る

そう決意してガリっと大きな口で実に噛み付く

「ん、ぅ、っ」

食べ進めてはいくものの
吐き出しそうになる

「残さず全部食えよ」

背中をさするドフィの手は優しい
この世の食べ物とな思えない味がして
涙が目に浮かんで視界が霞む

「んぅ、んぐっ、」

なんとか全部口に押し込み噛み砕いて飲み込む
オールサンデーさんが出してくれた水で
口の中の味も全て胃の中へ流し込む

「はっぁ」

「どうだ?」

大きな手で涙を拭ってくれる
手を動かしても今までとなんなら変わらない

「まず、い・・・
でも。何も変わった気がしない・・・」

「フフフフフ
パラミシア系の能力だと外見は変わらねェ。
クロコダイル、今日は泊っていく」

明らかに迷惑そうな顔をして
額に手を当てて腕で猫を追い払うように動かす

「チッ、オールサンデー。
部屋に案内してやれ」

「わかったわ」

一大決心をして食べてみたものの
何も変わらないことになんだか拍子抜けだ





※フジフジの実

不死身人間

食べた時の肉体のまま年を取らない
怪我はすぐに治る
受けた攻撃を相手に返す事ができる



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