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砲弾の音と怒声が止んだ

大人しくシーツにくるまっていた体を
モゾモゾと動かしシーツから顔出すのと同時に
部屋の扉が開く音がした

その足音は真っ直ぐと
あたしがいる場所に向かっている

キィーっと扉が開くと
血の臭いと火薬の臭いが入ってくる

「待たせたな」

「おか、えりなさい」

怪我をした様子もなく
出ていっときのままでほっとする

「怪我は?」

「あるわけねェだろ。
あんな船に負けるわけねェ。
ただ数が多かったから時間がかかった。」

キッドは能力を使ったのか
返り血も浴びていない

キッドはいつものように
軽々とあたしを抱き上げ唇が触れる

「ん、ぅ」

鼻にかかった吐息が漏れ差し入れられた舌に吸い付き応える
息継ぎができないほど何度も角度をかえキスをする
気がつけばベッドへと組み敷かれていた
あたしの上に膝立ちになったキッドは
コートを床へと投げ捨てた

「煽ったのはアリア、テメェだ。
覚悟しろよ」



◇◇◇◇◇


何度目かの絶頂迎え熱いものが
体の中で弾けるのを感じたのに
一向にキッドのものは萎えない
後ろから更に突き上げられる
先に出された精液がぐちゅりぐちゅりと掻き出されていく

「あ、もう、ぅ・・・ぁあっ」

もうやめてと言い終わる前に
乳首をギュッと痛いほどに摘まれ体が仰け反った
そまま髪の毛を掴まれる
喉の皮膚が引っ張られ痛い

「戦った後で気が立ってんだ。
それを鎮めるのがテメェの仕事だ。
それができねェなら他の女のとこに行くぞ。」

その言葉は、ずるい
そう言いたいのに言えずに唇を噛むと
気持ちは伝わっているのかにやりと笑う

「じゃぁ、文句言うんじゃねェよ」

ズンっとさらに奥へと突き上げられた
後ろから首を持たれ締められる
その締め付けで膣が痙攣するように
キッドのものを締め付けた

「うっあぁっ」

「は、首締められてよがるって
本当にテメェは好きだな」

締め付けられて少し苦しそうだが嘲るように笑った

苦しい中で確かに体は感じているのだ
そのように作り替えたのはキッドだ

苦しくて痛いのに
キッドから与えられるキスは優しくて
もう何も考えられない

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