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意識が浮上していくのがわかる

瞼がくっついてしまったかのように重い

私は死ねたのだろうか

目を開くと
そこはどこかの部屋だった

(海に飛び込んだのに・・・?)

海に飛び込んだことを思い出し
ガバッと勢いよく起き上がる
いつの間にか海楼石の手錠は
外されていた

「起きたか」

声をした方をみると
仮面をつけた金髪の男の人がいた

「・・・はい」
少しびっくりしたが
危害を加える気はないらしく
安心する

「俺はキラーだ。
この船はキッド海賊団の船の中だ。
お前を海で見つけて助けた」

助けてくれたのか
海で死ねるならよかったのに

「アリア・・・。
商品でとして売られて行くところだった」

「腕にはめられていたのは海楼石だろう?
能力者か?」

能力者なんて言ったら
警戒されるのかもしれないが
嘘をつける雰囲気でもなく
大きく息を吸い込み
息を吐く

「はい・・・。
トリトリの実 モデル 朱雀
を食べたの。
鑑賞用としてなので
戦闘はしたことない。」

「鳥になれるのか
1回なってみてくれ」

能力を使われて
攻撃されるとは思わないのだろうか
それとも反撃できるという
自信の現れなのかもしれない

言われた通りに能力をつかう



赤い鳥がそこにいた


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