ほんの挨拶程度に
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次の日の夜には
海軍本部があるマリンフォードへと到着した

「アリア行くぞ」

「うん」

綺麗な服を身にまとい
ドフィの横を歩き本部へと出向く

「アリア!」

呼ばれた方を振り向くと
お鶴さんが手を振っていた

ドフィに目をやると
行ってこいと言われ駆け寄る

「おつるさん!お久しぶりです!」

「すっかり元気になったね。
ドフラミンゴの元へ行くなんて
考えられなかったけどよかったみたいだね」

そっと頭を撫でてくれた
その手は温かい
それでも素直に喜べないのは
シャボンディ諸島の事があるからだ

「大丈夫。
ドフィは、優しくしてくれます。」

「そうかい・・・
それにしても趣味の悪い首輪だねェ!
そんなもん外しちまいな!」

おつるさんの視線はあたしを通り越して
後ろを見ていた

振り返ろうとすると頭上から声がする

「フッフッフッ
おれからのプレゼントだ。
外させるわけないだろ?」

いつの間にか後ろに来ていた
ドフィに抱えあげられる

「フン、そんなもんで縛ってちゃ
アンタもまだまだお子さまだね。」

「おれをガキにしちまうくらい
アリアに夢中ってことだ」

やれやれと肩をすぼめるおつるさん

「厄介な男に好かれちまったね。
好きあってるなら何も言わないさ」

探るように見つめられ体に力が入る
海軍ではあたしとドフィは
恋人同士という事になっている

「おいおい、おつるさん。
疑ってんのか?
フッフッフッそれならここで
誓いのキスでもしてやろうか?」

「そんかものら見たくもないね。
アリア、これから出航だから
ゆっくりしてられないが
次はお茶でもしよう」

「は、い。
おつるさん、お気を付けて」

手を振るおつるさんに頭を下げる
おつるさんが出航と聞いて
ホッとした自分がいた
おつるさんに隠し事は
できないような気がするのだ


「アリア、おれたちは恋人同士だ。
そうだろ?あんな言葉に動揺するな」

「ごめんなさい、」

耳元でドフィの声がして
耳をぺろりと舐められる

「ん、っ」

「昨日のだけじゃ足りねェな
会議は明日だ部屋に籠るぞ」

耳から首筋へと舌が這うと
ぞくりと背中が仰け反る
時折歯を立てられその刺激に
声が漏れてしまう

「ぁっ、わかっ、た」

丁寧に時間をかけて胸元へと下りてきた
胸元にキスをするとやっとやめてくれた

はぁっと息が上がり体が熱を持つ
ドフィはにやりと笑い
着ているコートであたしを覆い隠す

「おい、見てねェでさっさと
部屋へ連れてけ」

「す、すみません!!」

その言葉でここには
海兵がたくさんいたことを思い出して
また別の意味で顔が熱くなり
講義するようにドフィの胸元を叩くが
フッフッフッと笑う声が聞こえるだけだった

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