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目の前で客船を襲ってる海賊がいた
丁度暇を持て余していた俺達は
その海賊をぶちのめし
客船を漁っていた
もう皆殺しにされていて死体しか
転がっていない
金目のものと食料を手に入れ
船へと帰ろうとすると
キラーが濡れ姿で
女を抱きかかえ立っていた
「キッド女が溺れていた」
「チッそんなもん捨てちまえよ」
キラーは殺戮武人なんて呼ばれているが
お人好しなところがある
たまたま見えた女を助けに
海へ入ったってとこだろう
キラーから奪いとろうと女のはめられている
手錠を持つと力が抜けていくのを感じ
ばっと手をはなす
「海楼石だ。こいつ何かの能力者か」
この女が罪を犯したとも思えねぇ
「どうする?」
「とりあえずは船に乗せろ。
変な真似しやがったらすぐ殺せばいい」
そう吐き捨て先に船に戻るため
キラーから背を向けた
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