切れかけた心を結ぶ
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マルコさんと別れてから3日が経った

この3日間は部屋で過ごすことしか許されず
部屋からは1歩も出してもらえなかった
3度の食事を運んできてもらえるが
メイドの格好をした女性達は
そのように命令されているのか
1度もあたしと目を合わさない

ドフィは忙しいらしく
夜寝る前に顔を合わせるくらいだった
眠るまで頭を優しく撫でてくれて
眠るとまた部屋を出て行っているようだった

4日目の今日は時間があるようで
膝の上に抱かれながらぼーっとしていた

「アリア、買い物でも行くか」

「え?ドフィと?」

ドフィが買い物に行くなんて思ってもおらず
後ろを振り返り聞き返す

「あァ、今日は天竜人もいないから
出てもいいだろう」

「天竜人・・・?」

「アリアは知らねェのか。
まァ・・・会うこともねェ奴らだ。
気にしなくていい」

くしゃりと頭を撫でて
ドフィは手早くあたしを着替えさせる
その間は人形のようにただじっとしている

今日も綺麗なドレスを着せてもらい
メイドの女性にヘアセットと
メイクをしてもらい準備が整う

「行くぞ」

「・・・はい」

答えると抱え上げられ
何度も頬にキスをされた
くすぐったいと身をよじる

「フッフッフッよそよそしいじゃねェか。
『はい』なんて言葉使わなくていい。
・・・それとも不死鳥との別れが
そんなに辛いのか?」

探るように顎を持たれ見つめられる

「っ、そんなことない。」

「クク、そうか。
しばらく外にも出せてやれなかったからな。
行きたい所はあるか?」

今度は唇にドフィの唇が重なる
舌が入ってきてそれに応えて
こちらも舌を絡ませていく
飲みきれない唾液が口の端を通る
息が苦しくなりドフィの服を掴むと
やっと解放され口の端をぺろりと舐められる

「んぅっ、・・・なら
まだ、見たことない所にいきたい。
ショッピングモールはもう見たもの。」

少し考えるように間があり口角をあげた

「・・・わかった。
連れていってやる。
1人じゃ行けないところだ」

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