102
::


腕は縛られたまま
四つん這いにされ
何度も後ろから犯された

情事中に気を失えば水をかけられ
現実へと引き戻される

近づいていたと思った
距離はまた遠くなってしまった

それでも殺したいほど憎めないのは
優しくされた記憶があるからなのかもしれない


◇◇◇◇

海楼石の首輪はつけられたまま
服は着させてもらえず
食事、お風呂も全て
キッドの監視されながら
キッドが傍にいない時は縛られたまま
ベッドから降りることも許されない

キッドはあれから
まともな会話はしてくれない
ベッドの中での命令ぐらいしか
口をきいてくれないし
あたしも何を話したらいいかわからなくて
話すことができない
まだ外に出た事を許してくれないのだろう

前より悪化したこの生活になり
ただただぼーっと過ごすだけ
多分、3日ほど経った


「アリア」

ベッドのカーテンの外側から声がかかる

「キラー・・・?」

「アリア、すまない・・・
こんな事になるとは思ったいなかった。
俺の判断ミスだ」

きっとあたしを助けた事を
後悔しているのだろう

「大丈夫。
怒らしたのあたしだもん。
その罰は受けるよ。
気にしてくれてありがとう」

なんでもないように明るく言う

「キッドは本当にアリアを
手放したくはない。
愛情の示し方がわからないだけだ。」

「・・・うん」

「また、様子を見に来る。
キッドはすぐに戻るはずだ。」

カーテンの前からキラーの気配が消え
ドアの閉まる音が聞こえた


船から飛び降りて死のうと思っていたのに
今は死にたいとは思えない
ただ抱かれているこんな生活なのに

キラーが言った通り
キッドはすぐに部屋へとも戻ってきた
そしてまたいつもの通り
飽きるまで抱かれた

◇◇◇◇◇

2日後

朝目を覚ますと服を投げ渡された
驚いて服を見ていると

「おい」

乱暴に顎を掴まれ顔をあげられる
少し顎が痛い

「反省はできたのか?
もうに二度と勝手に部屋から出ないと
誓えるか?」

もしかしたらキラーが何か
話をしてくれたのかもしれない
キッドは少し落ち着いたようだった

「は、い」

「じゃぁ誓え。
言葉と態度で示せ。」

息を吸い込みキッドの望む言葉を口にする

「この部屋から勝手に出ていったりしません。
・・・誓います。」



prev / next
[ back to top ]
top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -