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「もう抵抗は終わりか?」

抵抗したい、したいのに
力が入らない

キッドの大きな手が太股の内側にある
彫られた文字をなぞる
それだけなのに身体が熱を持っていく


「今まで、女の人といた、くせに」

「あ?」

「女の人といたんなら
あたしにこんなことしなくてもっ」

「俺が他に女がいたとしても
テメェには関係ねェ」

「っ、」

それはそうだ自分は
キッドの恋人などと言うものではない
船の中でキッド専用の娼婦だ
女の人と一緒にいようが
口出しする立場にいない

「それに他所に行かれねェように
気を引くのが仕事だろうが」

なァ?と髪を引っ張られ
その痛みに顔を歪める

「やっ、いたいっ」

「『痛い』じゃねェよなァ?」

大きな手が乳房の小さな先の部分を強く摘み
噛み付くようにキスをされる

「んぅ、ぁっ『気持ちいい』っ」

ククと笑いながら耳元で囁かれる

「アリア、お前は痛みすら
感じてしまう女だ」

「や、ちがっぅ」

「どこが違う?」

閉じていた脚の間に手が
割り込んでくる

乱暴に陰裂に指が入ってくる
痛みだけしか与えられていないのに
そこはすんなりと指を受け入れていく

「もう滑りがいいじゃねェか」

2本の指で腟内を掻き回されていると
ぐちゅぐちゅと音が聞こえてくる
わざと聞かせるように音を立てられていて
耳を塞いでしまいたいが
拘束されている手では何もできない

髪の毛も掴まれたままで
指で弄られながら
胸の先を噛まれる

「あっぁぁッッ」

キッドの指をキュッと締め付けながら
達してしまった
指を引き抜かれその指を口の中に押し込まれる

「んっうっ」

「ハッ、これのどこが嫌がってんだ?」

達した姿をみて蔑み笑う

髪の毛の手は離れたが
口の中の指は抜かれることもなく
首筋に顔を埋め歯を立てられる
噛まれる、と思ったが
痛みは来ずにキッドの身体が離れる

不思議に思いキッドを見るが
その顔に体が強ばる
額には青筋がたっている
怒っているのは見ればわかる

「テメェ、どこに行った?」

嫌な汗が背中を流れた



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