しゃぼん玉の島
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いつの間にか寝ていたらしい
起きるともう船の中のようだった
シーツ包まれドフィの腕の中にいた
動かされても起きない自分に
驚いてしまう

元の世界では小さな物音で
起きていたのに

「ドフィ、おはよう」

「よく眠れたか?」

「うん。移動したのに気が付かないくらい
熟睡してたみたい。」

巻かれているシーツをとり
ドフィの膝の上から降りると
服も着替えさせてくれていたし
外出時はつけている首輪もはめてくれていた

「服まで、ドフィありがとう」

「こっち来い」

側に寄ると髪の毛を持ち上げる様に言われ
持ち上げるとネックレスをつけてくれる
それはドフィの海賊旗と同じネックレス

「今から行く島で
これをつけとけば
変なやつはやってこない」

「首輪にも同じのはいってるのに...
ありがとう」

「フッフッフッ
おれが仕事してる間は
買い物でもしてればいい」

そのままドフィに抱き上げられ
膝の上に座らされる

「仕事あるでしょ?
降りるよ」

「フッフッフッ、
仕事よりもアリアを
可愛がる方が大事だ」

後頭部キスをされる

「もぅ、」

耳をペロりと舐められ
大きな手が胸へと伸びてきて
揉みはじめる

「・・・そういやァ、月のもんは来てんのか?」

身体が熱を持ってきたところで
ピタリと手が止まった

「月のもの・・・?」

しばらく考えて
あぁ!と思い出す

「生理ね。Ωはないの。
発情期以外はほぼ妊娠しないし・・・
発情期が生理みたいなものなのかも。」

「なるほど」

「3ヶ月に一回って聞いてたのに
今は1ヶ月に1回は発情期があるし
生理みたいものだね」

発情期の事を思い出して
気分が沈む
あんな生殖しか頭にないような時期は
日常に戻ると嫌悪でしかない

「そんな顔するな
おれは発情期のお前も気にいってるんだ」

優しい手つきで頬を撫でる

「乱れてよがっているお前ほど
美しいもんはねェよ」

「ド、フィ」

止められていた手が動きを再開する
朝だからやめてなんて言葉は
聞き入れられるはずもなく
ドフィの上で鳴かされる




何日か船の上で過ごすと
やっと目的の島へとついた

ドフィにエスコートされ
船を降りると
島にはフワフワとシャボン玉が沢山浮かんでいる

「うわー!すごい!」

「シャボンディ諸島だ
この辺でしばらく遊んでこい
仕事が終われば迎えをいかす」

少し離れたところには
買い物などができる所があるようで
賑わっていた
近くに降ろしてくれたのだろう


「ありがとう!
仕事頑張ってね!」


久しぶりの外出で気分も上がる
お金はいっぱいもらっていたが
使うつもりはなくただ
この島のショッピングモールに
わくわくしていた



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