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キッドは情事が終わると
あたしを抱き枕のように
胸に顔を埋め抱きしめて寝るようになった


触ってみたかった髪の毛に
触ってみると怒られるかと思ったが
そのまま触られてくれた
おもったよりも触り心地がいい

キッドがあたしを抱きしめて
あたしはキッドの頭を撫でる
ただ触りすぎるのは怒られるので
ほどほどが肝心だ

「キッド、あたしも次は街に出たい」

この2ヶ月で
島を何ヶ所が寄ったが
降ろしてもらえずに
船での留守番ばかりだ

明け方に帰ってくるキッドからは
女性の香水の匂いが香る

それは少し胸をざわつかせた

「・・・逃げる気か?」

「違う。そんな事おもってない。」

「どうだかな」

胸から顔を上げたキッドは
噛み付くようなキスをしてくる

「ん、まって!話を・・・」

「俺に意見するんじゃねェよ」

身体を起したキッドに
あっという間に組み敷かれる

手が首にかかると身体が
びくりと反応してしまう

「キッド、ごめ、んなさい」

「島に連れていくのも
俺が決める
テメェの意見は必要ねェ」

ググっと首を絞める力が強まり息苦しくなる
空いている片手は下腹部を這い
秘部の入口に指が入ってくると
ぐちゅっと水音がした

「首締められてるっつーのに
濡れてきたぞ
テメェは本当に好きだな」

残虐的な笑みを浮かべているキッド
今からされる行為は
普段よりも辛いものになるのがわかった





(クソッ)

後ろから突き上げられ
揺さぶられ喘ぐアリアの髪の毛を引っ張り
無理矢理キスをすると
苦しそうにキスに応えてくる

アリアを何度抱いても欲しくなる
中毒性がある薬のように欲してしまう

傷をつけ痕を残し
自分のものだと主張しても
何かが足りない気がするのだ

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