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大量のお酒を持ち込み
かんぱーいと飲み干す

アルコール度数が高めのお酒を選び
瓶をつぎつぎとあけていく

ほとんど空になった頃には
あたしはベットにエースさんは床に
寝転がっていた

『エースさんー床に寝たら汚いですよぉ』

ほとんど呂律が回らない中
一生懸命話す

ノロノロと立ち上がり
ベットに横たわる

ぎゅーっと抱きつかれれば
火照った体がさらにあつくなる

『エースさんあつい』

「あーいい匂いすんなぁー」

全く会話が成り立つ気配がない

あたしの胸に顔を埋める形で抱きつく姿は
年上なのに弟みたいだ

弟がいたらこんな感じなのかと考えていると
べろりと首を舐められる

『ひゃっあ』

「あめぇ」

『うー甘いわけないですよー汗かいてますもーん』

「なぁアリアキスしていーか?」

『え?』

返事を返す前に少し乱暴に
唇が重なる

思考が追いつかないあたしを
おいてけぼりして
口内に舌が入ってくる
いつの間にか覆いかぶさられるような体勢

『ふぁ・・・んんんっ』

言葉を発することを許さないかのように
何度も深く深くキスをする

呼吸もままならなず頭がボーッとする

エースさんの手が服の中に入ってきたことで
ハッとして手を押さえる

『やっダメですっ!』

「手邪魔だ」

エースさんの目は熱っぽく
いつもの無邪気さではなく
男の目をしていた

頭の上で手をおさえられ
そんなに力はこもっていないのに
抵抗できないのはお酒のせいか
抵抗する気がないのか
自分でもわからなかった





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