ガラクタみたいな
::


いつもドフィがいる時は
同じベッドで眠る
ただ一緒に眠る時もあるし
抱かれる時もある
今日はドフィの赤ん坊のように
膝の上に横抱きにされていた
ドフィからしたらあたしは
子どもなのかもしれないけど
少し恥ずかしい

「フッフッフッ」

突然頭の上から笑い声で
驚いて身体がびくりと反応する
見上げるとドフィは口角を上げていた
機嫌がいいらしい

「ドフィ、どうしたの?」

「お前が本当に別世界からの人間だと
ヴァイオレットから報告を受けた」

「え!いつの間に?
今日話をしたばかりなのに」

「フッフッ、そんな事は気にしなくていい
アリアの体質を悪魔の実のせいかと
半分疑っていたが...
それなら悪魔の実を食わしても
問題ないって事だな」

あたしが何かをいう前に
唇が塞がれる

疑われていたのは少しショックだったが
その疑惑が晴れたのなら良かった

「ん、、、」

舌を絡め取られて深く吸われる
ドフィの気が済むまで続けられるキス

唇が離れると飲みきれず
口のはしについた唾液を
長い舌でペロリと舐められる

「悪魔の実を食べたら
海に嫌われる・・・
つまり、泳げなくなる。
その覚悟があるなら
悪魔の実を探してやる
どうする?」

「・・・強くなれるのなら
何でもする」

「そうか
なら、探してやる」

怪しく笑うドフィの肩に手を回し
ギュッと抱きしめる

少し身体が震えてる
能力を身につけて早く
親父さま達の役に立ちたい
足を引っ張るだけじゃなく
手助けがしたい
・・・マルコさんにも認められたい

「アリア、今何を考えている?
白ひげの事か?」

直感でこの気持ちは
悟られてはいけないとわかる

「ううん。
強くなってドフィの役に
立ちたいと思ってる」

「フッフッフッ
そうか・・・」

嘘はいけない
ドフィにバレてるかもしれない
それでもここは言わない方がいいと
本能が鐘を鳴らす

ヨシヨシと頭を撫でられ
ホッとした


「明日から少し船を出す
アリア、お前も来い」

「うん」

もう1度キスをして2人で眠る

腕の中で目を瞑るが
頭は冴えてなかなか眠れなかった

ドフィを信じてはいるのに
時々、怖い

ドフィを利用している立場なのは
自分なのに・・・


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