交わした約束を繋ぎとめる
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夜にアリアの報告をするために
ドフラミンゴがいる部屋へと向かうと
来るのが分かっていたように
ソファで腰掛けていた

「で・・・どうだった?」

「あの子は本当に
別の世界の人間ね。
間違いないわ。」

アリアの体質は
この世界でも厄介なものだろう
答えに満足したように
ドフラミンゴはいつもの
不敵な笑みを浮かべる

「そうか」

「あの子をいつ白ひげに
返してあげるの?」

「・・・なんだと?」

声に苛立ちが感じられ
自分は殺される可能性は少ないのに
体がビクリと強ばる

「アリアを返すだと?
フッフッフッフ
返すもなにもあれはおれのものだ。
アイツに外の情報なんか
教えるんじゃねェ。
いいな?」

「・・・わかった、わ」

アリアはいつか帰れると
信じて疑ってもいない
それをこの男は利用している

私が従う事を示すと
機嫌は少しよくなった

「・・・そうだ。
アリアの訓練に
付き合ってやってくれ」

「訓練・・・?」

「アイツは力が欲しいらしい。
自分の身を守れるぐらいでいいが・・・
良い悪魔の実があれば食わしてもいいが
あいにく今は手元にないからな」

「わかったわ。
明日から訓練をさせるわ」

「フッフッフッフ
もう下がっていい」

「・・・おやすみなさい」


部屋から出ると緊張は解け安堵する
何度かベッドも共にしたことがあるが
アリアの話は少しピリピリとした空気が
流れている気がする
そんな中で不死鳥マルコの事となど
話すわけもない。

アリアの中には火拳のエースと
不死鳥マルコがいた
不死鳥マルコへの想いが強いのは
明らかだったが
アリア自身はそれを認めたくないらしい
エースと自分の境遇を少しばかり
重ねているようで
無理矢理エースを想おうとしている所がある


アリアには身を守るだけではなく
ちゃんと攻撃もできるようになってほしい
そしていつかドフラミンゴの元から
自分が帰りたい場所に帰れるように
手助けをしようと心に誓った



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