女達の秘密
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意識が少しずつ浮上してくる

目を開けると誰もいない
広い大きなベッドに1人

ドフィは出かけているらしい

1人になると考えてしまうのは
白ひげのみんなの事

ボーっとしていると
コンコンと扉をノックする音が聞こえた

「はいっ」

慌てて返事をすると
入ってきたのは体の線がわかる
ピッタリとした服を着た
女性が部屋に入ってくる
色気があるのに下品ではないその人物を
1度だけ見たことがあった
部下達には姐さんと呼ばれていた気がする

「喋るのは初めてね。
私はヴァイオレット。
トレーボル軍の幹部よ。」

幹部なのにベッドの上からでは
失礼にあたるだろうと
慌ててベッドから降り挨拶をする

「アリアと申します!
挨拶ができておらず
申し訳ございません。」

「いいのよ。
ちょっと貴女と話がしたかったの」

ニコリと微笑むその顔は気品も漂う
女の自分でも見入ってしまう

「貴女の事はドフラミンゴから
聞いているわ。」

部屋のソファに座りその横に
座るように促される

「ちょっと覗かせてね」

「え、?」

「心覗き(ピーピングマインド) 」

ヴァイオレットさんも
能力者のようだ
手を眼鏡のようにして
ただあたしをじっと見つめる

「・・・驚いたわ
貴女本当に別の世界の人間なのね・・・
私はギロギロの実の能力者。
透視や千里眼と言われるものができるのよ」

「透視・・・?」

「物とかだけでなく
貴女の考えている事とか
いろいろ見ることができるの。
フフッあなたは白ひげ海賊団の事が
頭から離れないのね」

「えっ、えっ?!」

どんどん顔が赤くなっていくのが
自分でもわかる
考えてしまうのはマルコさんのこと。

「あら?好きな人って・・・
まぁ・・・これは私達だけの秘密ね」

一瞬少し戸惑った様な顔をしたがすぐに微笑み
そっと頭を撫でてくれる手は優しい
少し警戒していた気持ちがほぐれていった

そのまま部屋に朝食を運んでもらい
2人でお喋りをしながら食事をした。

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