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シャワーを終えソファでキッドを待つ

血のついた服をもう1度着るわけにもいかず
バスタオルをそのまま巻いた格好だ

カチャリと音がすれば
案の定キッドが部屋へと帰ってきた

待っていたはずなのに
何を話しかけたらいいのかわからず
膝の上にある自分の手を見つめる

部屋の中に入ってきたキッドは
ソファに座るあたしの目の前に立つと
顎を掬われ強制的に目を合わされる

「お前が誘ったと言っていた」

「あたしはそんな事しない」

探るように見つめられるが
やましい事は何も無い
真っ直ぐにキッドの目を見つめると
キッドは口角をあげフッと笑った

「ただ...仕置きは必要だな」

「やっ」

強ばった身体を持ち上げられ
そのまま乱暴にベットに投げられる

「まっ、て...ぅ」

グッと首を押さえられる

「どこまでされた?」

動けはしないが喋れる程度には
力を抜かれている

「触られた、だけ」

「『触られただけ』だと?」

グッと更に手の力が強まる

「ぅっ、ぁ...っ」

「お前に触れていいのは俺だけだ」

一旦手を離されうつ伏せにされる
そのまま手を後ろで掴まれたまま
ベルトで拘束される

髪の毛を掴まれ乱暴に持ち上げられる

「ゃ、いたっい」

プチプチと髪の毛が抜けるのを感じる
今日は乱暴にされる様で
少し身体が震える

手を後ろで拘束されているので
バランスがとりずらい

「舐めろ」

まだ軟らかい雄を口に含み
丁寧に舐めると口の中で
それが段々と硬くなってくる
飲みきれない唾液が口の端から垂れていく

十分に反り勃った雄を口から引き抜かれる

「脚広げろ」

後ろで手を縛られているのに
仰向けは苦しいがキッドはやめてくれる
気配などありもしない

小さく頷き
仰向けになったまま
震える脚を広げる

「クク、咥えただけで
お前のここは涎を垂らす」

蜜口に指を挿入れられると
くちゅりと水音がする

「や、」

自分の体が変化していく事に
気がついていないわけではないが
こうして言葉にされるのは
恥ずかしくて聞きたくない

「嫌じゃねェだろ?
強請り方は教えてやっただろうが」

少しでも抵抗を見せると
キッドは乱暴になっていく

「キッドの、を挿入れてくださ、い」

「足りねェな。
ここで誓え
俺以外には触れささねェと」

「キッド以外に裸を触れさせない、」

「・・・誓いを破れば俺がお前を殺してやるよ」

その言葉は本当だろう
キッドからはきっと逃げることはできない
底なし沼のように身体が沈んでいく

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