近すぎて見えない誰か
::


アリアを寝かせ部屋を出る

女達の話し声がする広間へ出向くと
女達は驚いた表情と共にすり寄ってくる

「ドフラミンゴ様!
お会いしたかった!」

「あァ、時間が作れず悪かったな」

「いいえ!会いに来ていただけで
嬉しいですわ!」

ソファに腰をかけると
我先にとというように
身体をくっつけてくる

「アリアが世話になってるらしいな」

その一言で女達は固まり顔が青ざめた

「いいえ、私達は何も...」

沈黙の中でおずおずと1人の女が
言葉を発するが言い終わる前に首が飛ぶ

「「きゃー!!!」」

悲鳴をあげ逃げようとする女達の
首を1人ずつ飛ばしていく


「ドフラミンゴ様・・・!」

最後に1人残ったのは
このリーダー格の女だ

「お前がいろいろ指示をしていたんだろ?」

「わ、わたしはそんな事してません!」

「嘘が通じると思っているのか?
・・・ヴァイオレット」

暗い廊下で名前を呼ぶと
柱の影から髪の毛をなびかせ姿を現す

「貴女がしてきた事は私にはわかるわ・・・
そしてもう、報告済みなの」

「ドフラミンゴ様!
あんな女を信じるのですか?!」

「あァ、お前の事は気にいっていたのに
残念だ...」

惨めったらしく足にすがり付く女を蹴りあげ
自分自身で首を絞めさせると女は悲鳴をあげる
時間をかけて絶命させると
隣でそれを見ていたヴァイオレットがため息をつく


「ずいぶんあの子に入れ込んでるのね」

「フッフッフッ・・・
なんだ、妬いてるのか?」

「馬鹿言わないで」

去っていくヴァイオレットの背中に声をかける

「明日にでもアリアと話せ」

ぴくりと歩みを止める

「透視しろってことかしら?」

「アリアを信じちゃいるが確信したい
前にも話したがアリアは別の世界から来た
それが本当かどうか見ろ」

「・・・わかったわ。
もし嘘なら...どうするの?」

「さァな」

「・・・ここの始末は兵に命じておくわ」

去っていく背中を見つめながら
フッフッフッと笑った

prev / next
[ back to top ]
top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -