今日の君のキスは
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数日経ち最高幹部以外の
ファミリーとも会うことができた
シュガーさんを
『シュガーちゃん』と読んでしまい
怒られたが話すと気さくで
話しやすいお姉さんって感じだし
ベビー5さんも仲良くしてくれている

ドフィがいない時は
この2人が構ってくれて
いろいろな事を教えてくれた

2人とも能力者のようだったが
女性にはΩのフェロモンはわからないらしい
あたしの世界では女性同士の結婚も
普通だったがここでは
女性が女性を妊娠させることが
できないからだろうか

最初は2人といることを渋っていたが
Ωに反応がないというのがわかると安心したのか
シュガーさんとベビー5さんといることを
快く了承してくれた

「ねェ、アリアは好きな人いないの?」

3人でプールがある中庭で
お茶をしていると
唐突にベビー5さんが切り出す

「え、っと...」

「馬鹿ね。若様に決まってるじゃない。
ね、アリア」

ここはなんて答えたらいいのか
分からずに曖昧な笑みを返す

「あぁ、そうよね。
あたしなんか婚約者を
殺されてしまうもの...」

悲しそうに目を伏せるベビー5さんを
鼻で笑うシュガーさん

「変な男に引っかかるからよ
そろそろ気づきなさいよ」

シュガーさん曰く
ベビー5さんは
必要とされたいがために
お金を欲しがる男などに
利用されてしまうらしい

「うぅ...」

よしよしとヘビー5さんの肩を撫でる

「そのうちきっといい人が現れますよ」

「アリア〜!!!」

ぎゅっとしがみついてくるベビー5さんは
年上なのにとても可愛らしく感じてしまう
よしよしと撫でていると

「いい気なもんよね。
そのうちすぐドフラミンゴ様に飽きられるわ
あんな小娘」

そんな言葉が投げかけられ
クスクスと笑いながら女性達は去っていった

最近はドフィの部屋以外にも
出るようになりたまにこうして
中庭にいると今のように
悪意を向けられるようになった

「アリア、気にしないで。
あいつら若様に構ってもらえないから
僻んでるだけよ。
気に入らないならあたしが
あいつらをオモチャにしてあげるけど」

「ううん。大丈夫。
ありがとう。シュガーさん」

「若様がこんなに女性を
大切にするなんて
知らなかったわ!」

「確かに。
愛人なんて何人もいるけど
最近はどれもほっといて
アリアにべったりだしね。」

「おいおい、おれは
お前達家族も大切にしてるぞ」

急に現れたドフィの声に
振り返るとドフィ専用の大きなソファに
腰掛けていた

「おかえりなさい。若様。
それじゃ、あたし達も戻りましょ」

「え、もう行っちゃうの?」

「若様がいるんだから
あたし達は戻るわ」

シュガーさんもベビー5さんも
行ってしまった

「アリア、こっちに来い」

「はい」

言われるままにドフィのそばにいくと
膝の上へと乗せられる

「アリア、何か困ってることはないか?」

「ん、大丈夫」

ドフィの唇が首筋に触れそっと
舌を這わせる

「何でも言えよ」

「・・・ありがとう。
本当に大丈夫なの。」

本当は悪口を言われるだけではなく
押されたり服を破かれたりもする
ドフィと離れている時を狙ってくる
それでもドフィに心配をかけまいと
彼女達の事は黙っておいた

「・・・そうか」

ドフィは優しく手つきで
頭を撫でてくれた

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